2002-4年度活動:第2代委員長 長島隆(東洋大学)

2003年6月22日理事会への報告

国際学術交流委員会委員長  長島 隆

2年間の方針(2002年10月から2004年10月まで)

 これから2年間の方針は、すでにこれまで要請されていた課題を現実のものにしていくことが課題である。すなわち、次の3つの項目が課題となる。

1) 国際誌(英文誌)の刊行

2) 国際シンポジウムの開催

3) 国際交流の活発化-国際学会との交流、及び国際学会での発表者を増大させる。

 

本委員会のこの三つの方針は、結局のところ、新しい活動と言うことでは全くなく、

「英語で発信することを系統的かつ組織的に行う」ことを本学会に定着させることを目指している。

これらの課題は、それぞれ個々の会員が個人的にやってきた活動である。それらの活動を学会

として支援するとともに、組織的に取り組んでいくこと、そして日本から発信していくことが本委員会の課題となる。

したがって、全体として、委員会は情報発信の拠点としての地位を確立することを目指すことになる。

その意味で課題はきわめてシンプルであり、この課題を実現するための活動の問題点を分析することから初め、その対策として具体的方針を掲げることにする。

1. 以下3点の方針の具体的な実現の細目を明らかにしておく(口頭で敷衍する)。

(今年度の優先的な課題はC.国際誌(英文誌)刊行である。)

A. 国際学会の開催について。

まず国際学会が現在様々になされている事情とコンセプトを調査する。第2に、来年度「科研費」の公募に応じることによって国際会議開催の可能性を切り開くこと。第3に、外国の事情をフォローすることによって諸外国と連携して開催の可能性を検討する。

2度ほど国際会議に参加し、またもう一つ連絡があったがそれはいずれもアジア圏を対象とする国際会議であり、やはり、焦点は、アジア圏に移り、発信を前提とした会議になりつつある印象を強めている。)

 

B.国際交流の活発化-諸外国との連携、国際学会との交流。

この点では、第1に、アジア諸国との連携を重視する。とりわけ、恒常的なパイプを作ることを考慮したい。 第2に、国際学会の情報提供、及び、積極的な発表の動きを組織すること。第3に、全委員会からの継承事項である「アブストラクト集」を作成し、国際学会参 加の際には普及できるようにする。

 

五十嵐副会長の骨折りによって、中国生命倫理学会への参加の準備を行ったが、SARS問題のため、学会そのものが延期、凍結となり、中断した。この点にかんしては、中断をホームページで知らせるとともに、現在外務省がSARS情報を流しているため、それを参照する旨を伝えてある。

またESPMHにかんしてもホームページで、今年度大会及び次年度大会情報を掲載した。

第3の、「アブストラクト集」は、現在作成に取りかかっている。新しいものから古いものへとほぼ計30頁程度で小冊子1冊を作る予定。現在第20号, 第19号,を入力しチェック中である。来年6月頃を目指す。

来年3月の理事会には、どの程度かかるかを検討の上作成案を提出する。

 

C.国際誌(英文誌)の刊行。

詳しくは当日配布する添付資料を参考していただきたい。これは年2回の刊行を行う。第1号は来年大会   時までに刊行する。年2回の刊行と言うのは、二つの理由からである。第1に、国際誌編集委員会の編集能力の問題である。第2に、執筆者の権利の問題であ る。とりわけ、掲載に至るまで、数回のやりとりをすることになる。そうすると期限切れとなり、次号回しとなることを保証することが必要だと考える。

次に、執筆者を支援するシステムの構築。「英文論文作成講座」、これは定期的な研究会として結成する。

第3に、執筆者に引き続き英文で論文を発表する場所を紹介することによって「英語」で論文を書くことを系 統的に追求することができる条件を作り出す。例えば、英文、欧文による論文集の刊行(これは執筆者にたいするフォローアップという性格を持つことになる が、この2年間に任期中は無理だと考える。その後に実現するつもりである)。

 

前理事会で要請された「案」は今回提出してある。添付資料参照。また見積もりも添付してある。現在まで、5名ほどの接触があり、うち3名は原稿応募を希望している。

 

2. 本委員会としては以下の点を考慮して活動をしていくことにしたい。   

 

A.メーリングリストを利用した日常的な連絡と意見の交流。

B.ホームページを利用した活動の公表と、国際誌執筆応募欄の作成。

C.できるだけ、委員と議論をしながら、具体化の道を探る。

 

*          本委員会委員について。

現在以下の方々を候補としている(現在6名)。但し、今後推薦などを受けて、適任の人がいれば充実させていくことにする。また本委員会委員が国際誌の編集委員を兼ねることを考慮して、依頼することとする。藤野昭宏、岡本珠代、村岡潔、一戸真子、酒井明夫、長島隆、五十嵐靖彦、尾崎恭一

その他数名のメンバーを補充することによって活動を展開する予定である。予定としては文系の人を2名程度、ネイティブを2名程度。

なお、本委員会は、今期の課題の性格もあり、理事会時に補充を報告し、委員会メンバーの充実を図ることになるだろう。

 

調整会議以後の活動(以下口頭での報告)この点は理事会後に拡充して報告する。

  1. 国際学術交流委員会委員の内諾、メーリングリストの確立。

メーリングリストメンバーは、本委員会委員及び、会長、副会長、事務局長。

前会長時代以来の作り方をしている。

2. ホームページの更新(5の課題及び研究会の開催のお知らせ)

3.「英文誌」タイトル名の提案、但し、これはもう一度国際交流委員会としての議論を踏まえて、提案する。現在 一つだけ、委員会には提案している。「Japanese Journal of Philosophy and Ethics in Medicine and the Health Care   Japanese Association of Philosophical and Ethical Research in Health Care and Medicine 

4. 中国の学会との書簡の交換。とりわけ、今回の中国生命倫理学会注視を踏まえた挨拶と、原稿依頼を今回の理事会後に行いたいと考えている。

5. 英文誌の公募開始。理事会終了後に再度ホームページで行う。

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