研究委員会

第12回学会賞(2018年度)について

盛永審一郎『人受精胚と人間の尊厳―診断と研究利用―』(リベルタス出版、
2017年7月)に学会賞が授与されました。

学会賞授賞理由

『人受精胚と人間の尊厳―診断と研究利用―』は、盛永審一郎先生の「人間の
尊厳」に対する哲学的・倫理学的考察の集大成とも言えるもので、様々な文献へ
の解釈や批判を通じてヒト胚の尊厳を真正面から取り上げ、人間の尊厳を守ろう
としています。英米のバイオエシックスで主流の個人主義的自由主義や功利主義
的な議論に対して、ドイツ的な議論を基に対抗軸を作ろうとした意欲的な研究と
評価できます。今後、人間の尊厳についての哲学的な議論を行う際には参照され
るべき基礎文献になると思われます。このように盛永先生の作品は傑出したもの
であり、長年にわたる人間の尊厳への徹底的な研究に敬意を表すると共に、本年
度の学会賞を授与することに決定致しました。


臨床ケア哲学・倫理学セミナー「哲学と医療実践のあいだ」
日本医学哲学・倫理学会 研究委員会 上智大学生命倫理研究所 共催

日時: 6月24日(日)14:00-16:30
場所: 上智大学四谷キャンパス 2号館5階 2-508教室
(〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1)

14:00 浅見昇吾(上智大学)「開会の挨拶」
14:10-15:10 西村ユミ(首都大学東京)
「医療と哲学をつなぐ現象学的研究」
15:15-16:15 榊原哲也(東京大学)
「哲学と医療をつなぐ現象学的研究」

司会: 池辺寧(奈良県立医科大学)

ポスターはこちらです。

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【研究委員会について】「生命倫理学重要論文集」「生命倫理学関係の文書,宣言,法律,判例集」の作成,医学哲学の遺産の検討やその基礎としての医学史の見直しを行います.

2016〜2018年度委員

委員長 浅見昇吾(上智大学)

委員:板井孝壱郎、冲永隆子、小出泰士、霜田求、杉岡良彦、田代志門、西村ユミ、松島哲久、盛永審一郎

【過去のセミナー】

○2017年6月24日(日)には研究委員会主催で以下のようなセミナーが開催されました。

2017年度 臨床ケア哲学・倫理学セミナー
「医療と人間観の問題」

日時: 2017年6月24日(土曜)14:00-17:00
場所: 上智大学四谷キャンパス(2号館3階 2-309)
(千代田区紀尾井町7-1)(最寄り駅: 四ツ谷)

14:10-15:00 杉岡良彦(上野病院)
「医学の進展に伴う人間観の変化と課題―-生物学的見方から全人的な人間観へ―-」

15:10-16:00 白鳥孝子(聖徳大学)「医療における人間観-看護の観点から-」

16:10-17:00 池辺寧(奈良県立医科大学)「痛みと人間」