研究委員会

第12回学会賞(2018年度)について

盛永審一郎『人受精胚と人間の尊厳―診断と研究利用―』(リベルタス出版、
2017年7月)に学会賞が授与されました。

学会賞授賞理由

『人受精胚と人間の尊厳―診断と研究利用―』は、盛永審一郎先生の「人間の
尊厳」に対する哲学的・倫理学的考察の集大成とも言えるもので、様々な文献へ
の解釈や批判を通じてヒト胚の尊厳を真正面から取り上げ、人間の尊厳を守ろう
としています。英米のバイオエシックスで主流の個人主義的自由主義や功利主義
的な議論に対して、ドイツ的な議論を基に対抗軸を作ろうとした意欲的な研究と
評価できます。今後、人間の尊厳についての哲学的な議論を行う際には参照され
るべき基礎文献になると思われます。このように盛永先生の作品は傑出したもの
であり、長年にわたる人間の尊厳への徹底的な研究に敬意を表すると共に、本年
度の学会賞を授与することに決定致しました。

--------------------------------

【研究委員会について】「生命倫理学重要論文集」「生命倫理学関係の文書,宣言,法律,判例集」の作成,医学哲学の遺産の検討やその基礎としての医学史の見直しを行います.

2018〜2020年度委員

委員長 奥田純一郎 (上智大学)

委員:冲永隆子、小出泰士、霜田求、西村ユミ、藤野昭宏、平山陽示、堀田義太郎