1992 第10号

(論文)
1. 信念の病理—意志薄弱と自己欺瞞— 三浦雅弘
2. インフォームド・コンセントと道徳発達論 尾崎恭一
3. 日本の伝統的医療の世界について—祈祷呪法の世界から医療の世界への展開— 森忠重
4. 生命倫理の両義性と環境倫理—生の根源性についての問いかけ— 松島哲久
5. 臓器移植における倫理的側面—特に生者からの移植を中心として— 澤田愛子
6. 遺伝子治療における「遺伝子」の意味と倫理的問題 大林雅之
7. 不適合輸血における医師の注意義務 末広敏昭
8. 医学と哲学を結ぶ主要概念の考察—医学に関連する述語集の大成を期して— 小口悌示
9. 医療と経験 酒井明夫
(特別報告)
1. 脳神経外科臨床における尊厳死 太田富雄
2. 学際的な精神医学研究に向けて—第五回ヨーロッパ医学哲学・ヘルスケア学会報告— 酒井明夫
(シンポジウム)
転換期医療における人間の問題 司会 岡田雅勝
伊藤幸郎
1. 医療と癒し—社会的文化的現象としての<病いと癒し>— 佐藤純一
2. 転換期医療における医療実践者の課題 奈倉道隆
(公開講演)
事前の指示による患者の自律性の拡張—それは医師−患者間の信頼を高めるのか,それとも不信を増大させるのか— ジュディス・ウィルソン・ロス(松岡悦子 訳)
(特別寄稿)
普遍的な世俗道徳理論の不可能性について—世俗的生命倫理に関する一考察— トリストラム・エンゲルハート,Jr.(酒井明夫 訳)
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