第31回大会

第31回 日本医学哲学・倫理学会大会

 第31回大会ポスター

大会テーマ: 生老病死/ライフコース

シンポジウムテーマ: 生老病死/ライフコース ―臨床において人生苦をいかに受け止めるか―

会期: 2012年11月17日(土),18日(日)

会場: 金沢大学医薬保健学域保健学類・鶴間地区

大会長: 細見博志(金沢大学)

実行委員長: 浅見 洋(石川県立看護大学)

参加費:

事前申し込み(会員) 3,000円(10月31日まで)

当日参加費(会員・非会員ともに) 4,000円

学生(非会員)1,000円

特別講演・シンポジウムのみ参加(非会員)1,000円

懇親会費4,000円

〈会場案内〉

受付: 4号館 玄関ホール

第1発表会場: 講義室(4111)108名収容

第2発表会場: 講義室(4102)110名収容

第3発表会場: 講義室(4109)54名収容

懇談室: ラウンジ

総会,特別講演,シンポジウム: 講義室(1220)178名収容

クローク: 非常勤講師室(4110)

理事会,医哲café 11/16(金): 会議室(4202)

評議員会 11/17(土):        〃

会議準備室: 講義室(4215)

大会本部: 講義室(4108)

懇親会場: 厚生会館1階金沢大学生協食堂(つるま食堂)

 

〈進行表〉

11/17(土)

8:30~ 受付開始

9:00~9:10 開会式

挨拶 大会長 細見博志(金沢大学),学会長 清水哲郎(東京大学)

9:10~12:20 研究発表(3会場にて)

第1発表会場(4111) 第2発表会場(4102) 第3発表会場(4109)
9:10~9:40  1-1-1 9:10~9:40 2-1-1 9:10~10:40  ワークショップ
制度史的視点からみたあん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律制定の前後における鍼灸及び鍼灸教育の史的変容 医師が行った患者・家族への病状、経過説明内容の分析-看護師による補足説明の充実に向けてー 生命倫理学におけるヨナス倫理学の意義と可能性
坂部昌明(森ノ宮医療大学)
田野尻哲郎(東京大学大学院)
栗原サキ子(稲城市立病院) 報告:
座長:清水良昭(明海大学) 座長:森下直貴(浜松医科大学) 兼松誠(聖学院大学)
9:40~10:10 1-1-2 9:40~10:10 2-1-2 鈴木俊洋(上智大学)
メンツィカン(Men-Tsee-Khang,チベット医学・暦法大学)におけるTTM(Traditional Tibetan Medicine, 伝統チベット医学)教育システムの近代化 やわらかなパターナリズムは可能か~インフォームド・コンセントの「会話モデル」の検討~ 寺本剛(中央大学)
司会:山本剛史(慶応義塾大学)
小川康(チベット医学・薬草研修センター)
田野尻哲郎(東京大学大学院)
石田安実(横浜市立大学)  
座長:清水良昭(明海大学) 座長:森下直貴(浜松医科大学)  
休憩(5分)  
10:15~10:45 1-1-3 10:15~10:45 2-1-3  
「医療資源の分配」という問題を組み換える 科学の名による倫理的不正―その総合的な把握に向けての試論―  
蔵田伸雄(北海道大学大学院) 安藤泰至(鳥取大学)  
座長:服部健司(群馬大学大学院) 座長:大林雅之(東洋英和女学院大学)  
10:45~11:15 1-1-4 10:45~11:15  2-1-4 10:45~12:15  ワークショップ
年齢に基づく医療資源の配給は正当化されうるか:ノーマン・ダニエルズの議論の検討 病気と正常の境界性侵犯?──精神病様体験PLEを巡る一考察 遺伝子情報のプライバシーと差別をめぐる倫理的法的社会的問題(ELSI)の検討
樫則章(大阪歯科大学) 山崎真也(大阪府立大学大学院) 報告:
座長:服部健司(群馬大学大学院) 座長:大林雅之(東洋英和女学院大学) 山中浩司(大阪大学)
休憩(5分) 岩江壮介(医薬基盤研究所)
11:20~11:50  1-1-5 11:20~11:50 2-1-5 岩田太(上智大学)
患者を中心とした学際的チーム医療連携とはなにか 臨床倫理の前提となる「Caring based Medicine」の検討 瀬戸山晃一(大阪大学)
勝山貴美子(横浜市立大学) 坂井さゆり(新潟大学)
宮坂道夫(新潟大学)
菊永淳(新潟大学)
清水耕一(神奈川大学)
座長:小松楠緒子(明治薬科大学) 座長:宮脇美保子(慶應義塾大学) 霜田求(京都女子大学)
11:50~12:20  1-1-6 11:50~12:20  2-1-6 司会:瀬戸山晃一(大阪大学)
医学の人間観と批判的実在論 病院組織の倫理性―医療専門職倫理から―  
杉岡良彦(旭川医科大学) 服部俊子(滋賀医科大学)  
座長:小松楠緒子(明治薬科大学) 座長:宮脇美保子(慶應義塾大学)  

 

12:20~13:50 昼食・休憩

12:30~13:50 評議員会(会議室)(午餐会-会議室)

13:50~17:30 研究発表・ワークショップ(3会場にて)

第1発表会場(4111) 第2発表会場(4102) 第3発表会場(4109)
13:50~14:20 1-1-7 13:50~14:20 2-1-7 13:50~14:20 3-1-1
健康増進の動きとそれへの応答について ―M.フーコーの思索を手がかりに― 死別者と死者との関係をめぐって-Grief Care の思想的展開の一側面- 認知症の人の介護についての倫理、その生成過程の検討―精神科医、室伏君士・小澤勲・竹中星郎の認知症論からの精査―
大北全俊(大阪大学大学院) 浅見洋(石川県立看護大学) 荒木重嗣(新潟青陵大学)
座長:粟屋 剛(岡山大学) 座長:棚次正和(京都府立医科大学) 座長:田村京子(昭和大学)
14:20~14:50 1-1-8 14:20~14:50 2-1-8 14:20~14:50  3-1-2
補完代替医療に対する規制について―「患者中心の医療」という観点から 生と死の境界における自律概念の位相~安楽死と自由の関係性についての一考察 ケア倫理の基底としての想像力-高次脳機能障害者の手記を通して-
森禎徳(東邦大学) 遠藤耕二(三原看護専門学校) 中野桂子(福岡大学大学院)
座長:粟屋 剛(岡山大学) 座長:棚次正和(京都府立医科大学) 座長:田村京子(昭和大学)
休憩(5分)
14:55~15:25 1-1-9 14:55~15:25 2-1-9 14:55~15:25  3-1-3
初期野口晴哉における「活元運動」 -近現代非西欧世界における生命論としての野口整体の史的変容 – 新しい「医の倫理」教育方法論の構築- 九州大学耳鼻咽喉科初代教授 久保猪之吉の思想 - 小児脳死臓器移植の倫理的課題とケア論に向けての一考察
田野尻哲郎(東京大学大学院)
川上祐美(早稲田大学)
丸山マサ美(九州大学) 冲永隆子(帝京大学)
座長:丸橋裕(兵庫県立大学) 座長:坪井雅史(神奈川大学) 座長:江黒忠彦(帝京平成大学)
15:25~15:55 1-1-10 15:25~15:55 2-1-10 15:25~15:55   3-1-4
内モンゴルにおけるシャーマニズム的治療とモンゴル人社会ー 子どもの医療をめぐる倫理的・法的問題 日本における臓器移植に対する価値観とコンセプトの実証研究:討論式協議の研究手法を用いて
サイジラホ(有限会社ピーアンドエヌ) 大橋範子(大阪大学大学院) シルヴィア・マリア・オレーヤージュ(北海道大学)
座長:丸橋裕(兵庫県立大学) 座長:坪井雅史(神奈川大学) 座長:江黒忠彦(帝京平成大学)
休憩(5分)
16:00~17:30  ワークショップ 16:00~17:30  ワークショップ 16:00~17:30  ワークショップ
臨床倫理の方法論の再検討-理論的基盤と臨床実践とを統合する新しい医療倫理学の方法論についての研究- 高齢者への人工的水分・栄養補給法の導入に関するガイドライン制定をめぐって 妊娠中絶の何が問題か
報告: 報告: 報告:
足立智孝(亀田医療大学) 会田薫(東京大学大学院) 江口聡(京都女子大学)
坂井さゆり(新潟大学) 佐藤伸彦(ナラティブホーム) 谷口真由美(大阪国際大学)
甲斐克則(早稲田大学) 荒木充代(ナラティブホーム) 堀田義太郎(立命館大学)
司会:宮坂道夫(新潟大学) 桑田美代子(青梅慶友病院) 打出喜義(金沢大学)
  司会:清水哲郎(東京大学大学院) 司会:塚原久美(放送大学)

17:40~19:30 懇親会 会場・生協食堂(つるま食堂)

 

11/18(日)

8:30~ 受付開始

9:00~11:05 研究発表(3会場にて)

第1発表会場(4111) 第2発表会場(4102) 第3発表会場(4109)
9:00~9:30 1-2-1 9:00~9:30 2-2-1 9:00~9:30 3-2-1
インフォ−ムド・コンセントの意味するものー「過失」法理を中心にして 生殖補助医療によって生まれた子の出自を知る権利の保障について 認知症とがんとをともに患う患者のケアについての倫理的検討
前田義郎(産業医科大学) 南貴子(愛媛県立医療技術大学) 宮坂道夫(新潟大学)
坂井さゆり(新潟大学)
菊永淳(新潟大学)
座長:池辺寧(奈良県立医科大学) 座長:宮越一穂(南大阪病院) 座長:宮下浩明(岡山済生会総合病院)
9:30~10:00 1-2-2 9:30~10:00 2-2-2 9:30~10:00 3-2-2
<医師―患者関係>と医師の裁量権とについて 終戦直後における乳児の生命保護――寿産院事件を手がかりに 生老病死/ライフコース—経験の世界における視点から—
村岡潔(佛教大学) 吉田一史美(立命館大学大学院) 三宅浩史(金沢大学)
座長:池辺寧(奈良県立医科大学) 座長:宮越一穂(南大阪病院) 座長:宮下浩明(岡山済生会総合病院)
休憩(5分)
10:05~10:35 1-2-3 10:05~10:35 2-2-3 10:05~10:35 3-2-3
人間性・教育の可能性―ニーチェの教養観を手がかりにして 気分エンハンスメントの倫理的問題: ポジティブ心理学と認知行動療法を視野に入れて 看護における実践知~他者理解のプロセス~
阪本恭子(大阪薬科大学) 江口聡(京都女子大学) 池川清子(甲南女子大学)
座長:浅井篤(熊本大学) 座長:尾崎恭一(埼玉学園大学) 座長:岩倉孝明(川崎市立看護短期大学)
10:35~11:05 1-2-4 10:35~11:05 2-2-4 10:35~11:05 3-2-4
医療における目的論の周辺 ニューロエンハンスメントの倫理問題
――ドイツ脳神経倫理学の論点――
他者理解のあり方としての共感についての検討
藤戸善伸(札幌医科大学) 中澤武(早稲田大学) 石川洋子(旭川医科大学)
座長:浅井篤(熊本大学) 座長:尾崎恭一(埼玉学園大学) 座長:岩倉孝明(川崎市立看護短期大学)

11:10~12:10 総会(1220)

12:10~13:00 昼食・休憩

12:15~12:55 午餐会 (4202)

13:00-14:00 特別講演 竹村牧男(東洋大学学長) 座長 細見博志(金沢大学) (1220)

14:00~16:30 シンポジウム 生老病死/ライフコース ―臨床において人生苦をいかに受け止めるか―(1220)

座長 浅見洋(石川県立看護大学)、竹内慶至(金沢大学)

浅見 洋(石川県立看護大学)
西川 勝(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター)
熊谷晋一郎(東京大学先端科学技術研究センター)
佐藤伸彦(ナラティブホーム・ものがたり診療所)

16:30 閉会式(1220) 挨拶 大会長 細見博志(金沢大学)

 

〈大会前日の日程〉

11/16(金)

12:30~15:00 調整会議

15:00~16:50 理事会

17:00~19:00 医哲café

 

〈連絡先〉

◆ 第31回大会本部〒920-0942石川県金沢市小立野5-11-80金沢大学医薬保健研究域保健学系細見研究室内Tel/Fax  076-265-2583

 

◆ 第31回大会事務局〒929-1210石川県かほく市学園台1-1石川県立看護大学  看護学部浅見研究室内Tel/Fax  076-281-8343(内線8343)

 

E-mail: 31itetsugakkai@gmail.com

大会HP: http://pe-med.umin.ac.jp/

 

〈大会実行委員〉

浅見 洋  工藤直志  鈴木康文  竹内慶至  竹田浩一
細見博志  三宅浩史  宮島光志  森 芳周  山崎竜二
浅見昇吾(学会事務局長)  黒須三惠(学会運営委員長)

〈大会協力員〉

青野 透  井田克征  佐々木香織  柴田政良  清水邦彦
高橋涼子  三国千秋  山本英輔

〈後援〉

金沢大学

カテゴリー: 大会 | 第31回大会 はコメントを受け付けていません

役員体制(2006総会-2008総会)

会 長 松島 哲久
副会長 清水 哲郎, 関根  透
理 事 浅見 昇吾、 尾崎 恭一、 小松奈美子、 関根   透、 宮越 一穂、   一戸 真子、 樫  則章、 清水 哲郎、 藤野 昭宏、 森下 直貴、   岩倉 孝明、 金森   修、 霜田   求、 松島 哲久、 盛永審一郎
監 事 赤林  朗, 清水 良昭
評議員 赤林  朗、 冲永 隆子、 小松奈美子、 長島  隆、 宮下 浩明、   浅見 昇吾、 尾崎 恭一、 佐藤  労、 奈良 雅俊、 村岡  潔、   朝倉 輝一、 掛江 直子、 澤田 愛子、 服部 健司、 村松  聡、   粟屋  剛、 樫  則章、 清水 哲郎、 浜田  正、 森下 直貴、    板井孝壱郎、 勝山貴美子、 清水 良昭、 藤野 昭宏、 盛永審一郎、 一戸 真子、 金森  修、 霜田  求、 前田 義郎、 今井 道夫、     上見 幸司、 関根  透、 松岡 悦子、 岩倉 孝明、 蔵田 伸雄、   田村 京子、 松島 哲久、 江黒 忠彦、 黒須 三恵、 土屋 貴志、   宮越 一穂、 大林 雅之、 小出 泰士、 長岡 成夫、 宮坂 道夫

 部門長

  運営委員会   委員長  尾崎 恭一

  研究委員会   委員長  藤野 昭宏

  教育委員会   委員長  樫  則章

  国内学術委員会委員長  森下 直貴

  国際学術委員会委員長  霜田  求

  編 集 委 員 会 委員長  清水 哲郎

  事   務   局   長   浅見 昇吾

 

カテゴリー: 役員体制 | 役員体制(2006総会-2008総会) はコメントを受け付けていません

役員体制(2010総会-2012総会)

会 長 清水 哲郎
副会長 盛永 審一郎
理 事 浅見 昇吾, 板井孝壱郎, 一戸 真子, 大谷いづみ, 樫 則章, 勝山貴美子, 金森 修, 蔵田 伸雄,

黒須 三惠, 小出 泰士, 清水 哲郎, 霜田  求, 長島 隆, 藤野  昭宏, 松島哲久, 村松 聡,

盛永審一郎

監 事 赤林朗, 池辺寧
評議員 赤林朗, 浅井篤, 朝倉輝一, 浅見昇吾, 粟屋剛, 池辺寧, 板井孝壱郎, 一戸真子, 稲葉一人,

岩倉孝明, 江黒忠彦, 遠藤寿一, 大谷いづみ, 大林雅之, 冲永隆子, 尾崎恭一, 樫則章,

勝山貴美子, 金森修, 蔵田伸雄, 黒須三惠, 小出泰士, 小松楠緒子, 清水哲郎,清水良昭,

霜田求, 棚次正和, 田村京子, 坪井雅史, 長岡成夫, 長島隆, 永田まなみ, 奈良雅俊, 西村ユミ,

服部健司, 浜田正, 福田誠二, 福山隆夫, 藤野昭宏, ベッカー,カール, 松島哲久, 丸橋裕,

宮越一穂, 宮坂道夫, 宮下浩明, 宮脇美保子, 村岡潔, 村松聡, 森下直貴, 盛永審一郎

 部門長

  運営委員会   委員長  黒須 三惠

  研究委員会   委員長  藤野 昭宏

  教育委員会   委員長  村松 聡

  国内学術委員会委員長  板井孝壱郎

  国際学術委員会委員長  小出 泰士

  編 集 委 員 会 委員長  霜田 求

  事   務   局   長   浅見 昇吾

カテゴリー: 役員体制 | 役員体制(2010総会-2012総会) はコメントを受け付けていません

役員体制(2004総会-2006総会)

会 長 長島 隆
副会長 松島哲久
理 事 一戸 真子, 岩倉 孝明, 尾崎 恭一, 樫 則章, 黒須 三恵, 小松奈美子, 清水 哲郎, 関根 透,田村 京子, 長島 隆, 藤野 昭宏, 桝形 公也, 松島 哲久, 宮越 一穂, 森下 直貴
監 事 赤林朗, 清水良昭
評議員 赤林  朗, 浅見 昇吾, 朝倉 輝一, 粟屋  剛, 飯森真喜雄, 石井 誠士, 板井孝壱郎,

一戸 真子, 今井 道夫, 岩倉 孝明, 江黒 忠彦, 遠藤 寿一, 大井 賢一, 大林 雅之,

冲永 隆子, 尾崎 恭一, 掛江 直子, 樫  則章, 勝山貴美子, 加藤 直克, 金山萬里子,

川口 雅之, 岸本 良彦, 蔵田 伸雄, 倉持  武, 黒須 三恵, 小松奈美子, 澤田 愛子,

清水 哲郎, 清水 良昭, 霜田  求, 関根  透, 谷本 光男, 田村 京子, 土屋 貴志,

長島  隆, 永田まなみ, 奈良 雅俊, 服部 健司, 浜田  正, 藤野 昭宏, 前田 義郎,

桝形 公也, 松岡 悦子, 松島 哲久, 宮越 一穂, 宮下 浩明, 村岡  潔, 森下 直貴,

盛永審一郎


カテゴリー: 役員体制 | 役員体制(2004総会-2006総会) はコメントを受け付けていません

第2回役員選挙報告(2002.6)

第2回役員選挙報告(2002.6)

日本医学哲学・倫理学会 選挙管理委員会

2002年度評議員選挙開票結果(2002年5月17日開票)

次期評議員(2002年6月6日確定,6月22日理事・監事会確認)

2002年度理事・監事選挙開票結果(2002年6月15日開票)

次期理事・監事(2002年6月15日選管確定,6月22日理事・監事会確認)

*次期役員の任期は、2002年10月27日総会より2004年総会までの2年間となっています.

 


第2回評議員選挙開票結果

2002年5月17日,評議員選挙の開票を行い,以下のような結果が出ました.投票総数※ 1485票(白票 247,無効票 30)      有効票 1208票
※選挙権を有する会員は,一人につき15票をもっています.

尾崎 恭一 43    加藤 直克 25   岡田 雅勝 18   岡本 珠代 14    飯森真喜雄 10

長島   隆 35   森下 直貴 25   澤田 愛子 18    越智  貢 14    池川 清子 10

松島 哲久 35    五十嵐靖彦 24   加藤 尚武 17   土屋 貴志 14   石井 トク 10

服部 健司 33   田村 京子 24   石井 誠士 16   青木  茂  13    近藤  均 10

今井 道夫 31    村岡  潔  24   品川 信良 16   金山萬里子 13   山本  達 10

盛永審一郎 31    谷本 光男 23   岡本 天晴 15   岸本 良彦 13

大林 雅之 30    重野 豊隆 21   木阪 昌知 15    小松美奈子 13

酒井 明夫 30   棚橋  實 21   一戸 真子 14    鈴木 正子 13

桝形 公也 29    赤林  朗  20   岩倉 孝明 14    奈良 雅俊 12

黒須 三恵 27   宮越 一穂 19   大井 賢一 14    中里  巧  11    以上、当選45名。


三浦 秀春 9    蔵田 伸雄 8   倉持   武 7   松岡 悦子 7

朝倉 輝一 8    黒崎   剛 8    浜田   正 7   丸本百合子 7

樫   則章 8    今井富美子 7   平野   武  7

 


次期評議員

以下の通り,新評議員44名が確定しました.赤林  朗    大井 賢一    金山萬里子    田村 京子    村岡  潔

朝倉 輝一*   大林 雅之    岸本 良彦    土屋 貴志    森下 直貴

飯森真喜雄    岡田 雅勝    蔵田 伸雄*   中里  巧    盛永審一郎

五十嵐靖彦    岡本 天晴    黒須 三恵    長島  隆    山本  達

池川 清子    岡本 珠代    小松奈美子    服部 健司

石井 誠士    尾崎 恭一    近藤  均    浜田  正*

石井 トク     越智   貢    澤田 愛子    松岡 悦子*

一戸 真子    樫  則章*   重野 豊隆    松島 哲久

今井 道夫    加藤 直克    品川 信良    三浦 秀春*

岩倉 孝明    加藤 尚武    谷本 光男    宮越 一穂    以上44名
※当選された7名の方(青木茂、木阪昌知、酒井明夫、鈴木正子、棚 橋實、奈良雅俊、桝形公也)が,評議員を辞退なさいました.それに伴い*の方が評議員として繰上げ当選しました.また,選挙管理委員会は繰上げ当選の確定 過程で生じた問題について選管方針を決定し,それにより評議員 計44名確定にて繰上げ当選を中止し,理事会の判断を仰ぐことにしました.6月22日,第二回理事・監事会は,選管決定を承認した上で,残り1名の選出を 次期理事会に委ねることに決定しました.なお,次期理事会は役員選出規定第3条により,さらに5名の評議員を推薦します.

 


第2回理事・監事選挙開票結果

2002年6月15日,理事・監事選挙の開票を行い,以下のような結果が出ました.理事:投票総数※ 585票(白票 69,無効票 2)    有効票  514票
監事:投票総数※  78票(白票 14,無効票 0)    有効票   64票
※選挙権を有する評議員は,一人につき理事15票・監事2票をもっています.

理 事

尾崎 恭一 32   村岡   潔 26   宮越 一穂 24   服部 健司 18

今井 道夫 31   盛永審一郎 26   森下 直貴 23   

五十嵐靖彦 30   黒須 三恵 25   越智  貢 19   

大林 雅之 30   長島  隆 25   金山萬里子 19

松島 哲久 26   谷本 光男 24   加藤 直克 18

監 事

田村 京子 18   越智  貢 5   一戸 真子 4   山本  達 4

 


次期理事・監事

上記の理事・監事選挙の結果,以下の通り,次期理事・監事が決定いたしました.理 事

五十嵐靖彦    尾崎 恭一    黒須 三恵    谷本 光男    村岡  潔

今井 道夫    越智   貢    長島   隆    松島 哲久    森下 直貴

大林 雅之    金山萬里子    服部 健司    宮越 一穂    盛永審一郎

監 事

一戸 真子    田村 京子

※なお,理事については,役員選出規定第7条若年者優先の規定により, 同得票数の服部健司氏と加藤直克氏のうち前者が当選となりました.また,監事については,選挙細則(2)により理事および監事に同時当選された越智貢氏は 理事となり,上記規定により一戸真子氏が当選となりました.

 


カテゴリー: 役員体制 | 第2回役員選挙報告(2002.6) はコメントを受け付けていません

2011 第29号

(依頼論文)

医の倫理や哲学への一老医の回想 品川 信良
(論文)
1. 遺伝学的情報とプライバシーをめぐってー被検者のプライバシー権、血縁者等の知る権利、医療者の義務ー 大橋 範子
2. スピリチュアリティと科学的研究ー脳内のセロトニン受容体結合力を中心にー 杉岡 良彦
3. ヒト胚の道徳的地位を巡ってー論争の背後にあるものー 鶴島 暁
4. 医療記事の質向上のための医療記事評価制度の可能性と課題ーオーストラリア、カナダ、アメリカの制度を事例としてー 福田八寿絵
5. 包括同意を巡ってーInformed Consentの拡張とその問題 村松 聡
6. 菊田医師事件と優生保護法改正問題ー「産む理由」をめぐってー 吉田一史美
7. 医療の合意形成と「理由の来歴」 吉武久美子
(ワークショップの概要)
8. 安楽死・尊厳死が実施される際の手続きについて 倫理的に意味のある区別はたてられるか 有馬 斉
(シンポジウム)
 ◆生活のなかの死:地域社会での看取りを考える
9. シンポジウムのまとめ 竹之内裕文・大谷いづみ
10. 在宅緩和ケアの現場での問題ー大病院信仰と家族への負担感のなかで 鈴木 雅夫
11. 地域における新しい看取りの場としての宅老所(小規模多機能ホーム)の可能性 池田 昌弘
12. 「生活のなかの死」と在宅緩和ケア:心理臨床の現場から 大村 哲夫
13. Death in Lifeー「死すべき人間」をめぐる一考察 安藤 泰至
(その他)
14. 第29回大会プログラム(2010年)
15. 杉田勇名誉会員のご逝去を悼む
カテゴリー: 学会誌 | 2011 第29号 はコメントを受け付けていません

2010 第28号

(論文)
1. アドボカシーは看護者の役割か 石川 洋子
2. 「患者中心」を越える実存的コミュニケーションの可能性 岩崎 大
3. ドン・マーキスの反妊娠中絶論とその批判 江口 聡
4. 脳死判定に対する良心的拒否ーニュージャージー州とニューヨーク州の事例 加藤 穣
5. 技術の観点から見た日本のリプロダクティヴ・ライツ政策の問題点 塚原 久美
6. 臨床倫理学と文学 服部 健司
7. 臨床倫理の方法論としての討議倫理と物語倫理 宮坂 道夫
8. 生命倫理と宗教の関係をめぐる一考察ー本質探求的/対話的・コンセンサス形成的生命倫理学についてー 宮嶋 俊一
9. 看護理論の系譜にみる身体観の3類型 守屋 治代
10. 医学科学生の生命倫理に対する考え方の変化ー質問紙調査および記述表現から学年進行の影響を探る試みー 横尾美智代・早島 理
(ワークショップの概要)
11. 生命倫理(医療倫理)基礎教育の必須教授項目の検討ー共通カリキュラムの作成を目指してー 村松 聡
(シンポジウム)
 ◆「終末期医療の現状と課題:臨床倫理の視点から」
12. シンポジウムのまとめ 宮下 浩明・西村 ユミ
13. がんの終末期看護実践ー倫理的問題の現状と課題ー 吉田みつ子
14. 死をめぐる自己決定についてー尊厳死・安楽死ー 五十子敬子
15. いかにして患者の意思を「推定する」のか?ー事前指示と「解釈プロセス」ー 板井孝壱郎
(その他)
16. ●第28回大会プログラム(2009年)
カテゴリー: 学会誌 | 2010 第28号 はコメントを受け付けていません

第3回 日本医学哲学・倫理学会奨励賞

第3回 日本医学哲学・倫理学会奨励賞 論文

2005年10月28日   日本医学哲学・倫理学会 理事会

表 題 「理由の共有」の過程としてのインフォーム・ドコンセント――慢性疾患医療における医療従事者‐患者関係のあり方に関する考察―

著 者  圓増 文

掲載誌 『医学哲学 医学倫理』第23号(2005年)

受賞理由:本論文は、慢性疾患医療における医療従事者と患者の関係のあり方ついて、当該医療の特徴、情報提供の役割と限界、また医療従事者と患者 関係の各種モデル、当該医療におけるインフォームド・コンセント、と議論を進め、共同契約型モデルによるインフォームド・コンセントを実現すべきとの議論 を考察している。これは医療現場で実際に行われているカウンセリングや相談システムに対して、共同契約型モデルによる医療の理論的基盤を与える考察として 重要な意味を持つ論文であると、評価された。立論が未熟なところも査読者によっていくつか指摘されたが、それは著者の今後の課題として、今後前向きに取り 組むことが期待できる。査読者全員が一致して高い評価をしたことからも、本論文が奨励賞に値すると認められよう。

カテゴリー: 学会賞・奨励賞 | 第3回 日本医学哲学・倫理学会奨励賞 はコメントを受け付けていません

第2回 日本医学哲学・倫理学会奨励賞

第2回 日本医学哲学・倫理学会奨励賞 受賞候補者の推薦について

2004年10月21日   日本医学哲学・倫理学会編集委員会

編集委員会は、本学会の「日本医学哲学・倫理学会賞および奨励賞規定」(平成12年4月1日より施行)に基づき、学会誌『医学哲学・医学倫理』第 22号掲載論文の内、若手研究者執筆の論文を対象に、論文の完成度、独創性、将来性などを考慮し検討した結果、下記の論文を奨励賞に値するものとして推薦 する。

受賞対象論文:堀田義太郎「障害の政治経済学が提起する問題」(『医学哲学・医学倫理』第22号、2004年)

生命科学研究の進展に伴い、人の出生への介入が遺伝子レヴェルで可能となりつつある今日、生命の「質」に基づく選別や操作が医療行為として行われ るようになってきた。特定の遺伝子型と表現型との相関性に関する医学研究、「正常/異常」「健常/障害」といった価値評価尺度をめぐる社会学的研究、福祉 政策における障害者の介助のあり方(負担と給付)や障害者雇用・福祉産業についての政治経済学的研究、そして財の配分の公正さに関する政治哲学的研究な ど、「障害」に関わるいくつかの問題系が併存しているのが現状である。

医療倫理学や生命倫理学の分野においては、こうした問題はおもに出生前診断や着床前診断などとの関連で論じられてきたが、「障害」それ自体に焦点 を当てて問題化することはほとんどなされてこなかった。「障害」を理由とした生命の選別をめぐる当事者あるいは一般公衆の価値観や「障害者」というカテゴ リーの倫理的・社会的意味、そしてそれが、障害者が地域・社会の中で生活していく時に直面する課題、とりわけ負担や財の配分のあり方とどのように関係する のかなどの問いは、医学哲学・倫理学にとっても避けて通ることのできない重要な課題である。

本論文は、こうした問題に対して、おもに社会学の分野で展開されてきた「障害学」(disability studies)の知見を軸に、生命倫理学における「障害」概念への言及と政治経済学的な政策レヴェルの議論および配分的正義に関する政治哲学的研究とを 突き合わせることで、一つの方向性を探ることを企図するものである。その作業の中心に据えられるのは、近代社会において「障害」というカテゴリーが「生 産」ないし「労働」という概念と対置されて導入されたこと、通常「社会の負担」と思われてきた「障害者」が、実は障害関連サービス組織の維持存続、労働市 場の秩序維持などの「隠れた機能」を持っていることを指摘した「障害の政治経済学」と呼ばれる研究の批判的検討である。著者によれば、この研究は、「障 害」を社会によって構築されたものとして認識し、「障害」に関わる責任・負担を社会の側の問題として捉える「障害の社会モデル」を実証的に支えるものであ る。さらにそれは、「障害」を「身体の損傷」と同一視し、医学的処置による「治療」の対象あるいは「リハビリ」の対象と見なす「障害の医学モデル」を批判 し、「生産性」や「有用性」といったものを基準に人間を評価する社会の価値規範の根本的転換を図るものとされる。

本論文は、このような「障害の政治経済学」の問題提起を積極的に受け止めその意義を承認した上で、その限界を次のように指摘する。障害という「非 生産的であること」の「隠れた正の機能」を強調することは、「労働」とは逆の仕方でではあるが、依然として社会的な有用性(「社会や他人にとって何らかの 意味を持つ」)という尺度により人間を評価する価値観を保存している。その上で著者は、「グレーゾーン=境界」の人――能力という評価基準によって健常者 の競争からは排除され、同時に「障害者」と認定・診断されることもない人――をめぐる議論を導入し、「労働」できようができまいが、そして社会や他人に とって「正の機能」があろうがなかろうが、生存・生活・社会参加の権利(つまり市民権)は完全に保障されるべきだ、という見解を打ち出し、「健常者」自身 が従っている社会規範の解体・再構築の方向を示唆する。

「障害」をめぐる問題提起が「現代社会を支える規範にたいする根本的な問い」と結びついていることを解明するという著者の当初の狙いは、 「社会規範」それ自体に対する掘り下げた考察を欠いているため、十分に達成されているとは言えない。それにもかかわらず、本論文は、本学会の研究活動に新 たな視点を導入するものであり、編集委員会としては奨励賞に値すると判断した。

カテゴリー: 学会賞・奨励賞 | 第2回 日本医学哲学・倫理学会奨励賞 はコメントを受け付けていません

第1回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞

第1回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞受賞候補者の推薦について

2002年6月22日   日本医学哲学・倫理学会編集委員会

編集委員会は本学会の「日本医学哲学・倫理学会賞および奨励賞規定」(平成12年4月1日より施行)に基づき、学会誌『医学哲学・医学倫理』第 19号掲載論文の内、若手研究者(今回は年令40歳代前半までとした)執筆の論文を対象に、論文の完成度、オリジナリティー、将来性などを考慮し検討しま した結果、下記の論文を奨励賞に値するものとして推薦いたします。

受賞対象論文:安藤泰至「人間の生における「尊厳」概念の再考」(『医学哲学・医学倫理』第19号、2001年)

本論文は、著者の専門である宗教哲学の立場から「人間の生命の尊厳」をめぐる問題を考察したものである。より正確にいえば、生命倫理の具体的な問 題をいくつかの場面に分け、それぞれの場面において、「生(Life)の尊厳を尊重すること」と「生(Life)の質への配慮」とがどのような関係になっ ているのかを、そこで問われている生(Life)の意味や次元の違いに注意を払いながら論じたものである。

本論で生命倫理上の具体的な問題として取り上げられているのは、尊厳死、重度の障害新生児の治療停止、人工妊娠中絶および出生前診断による選択的中絶な どである。言うまでもなく、これらはすべて「死ぬための措置」ないし「死の選択」をめぐる問題である。そして、これらの問題において必ず持ち出されている のは、「生命の質」の判断であり、「生きるに値しない生」という形での線引きである。しかし、それだけではない。一方で、上記のような問題が議論される場 合には、「人間の生命の尊厳」の思想が持ち出されるのが一般的なのである。例えば、尊厳死においては、単なる生物学的生命の延長が「人間として意味のある 生を送っているとはいえない生」「生きるに値しない生」をもたらしている、という状況認識のもとで、「人間としての尊厳」を守るために「死」を選ぶ、とい うのが、その基本に置かれているものであるし、また、重度の障害新生児の措置においても、「人間としての尊厳の欠如」という判断が持ち込まれながらも、他 方で「生まれてきて、ここに居る」というそのことだけでそのいのちがもつ固有の価値という意味での「(個としての)生命の尊厳」が語られることが多いので ある。こうして、本論文のテーマである「生(Life)の尊厳を尊重すること」と「生(Life)の質への配慮」との関係はいかなるものかという問題が出 てくることになる。

生(Life)の尊厳を問題にするとき、著者が特に強調するのは、生(Life)の、日本語では「いのち」という言葉でしか表現できないような側 面である。すなわち、個人によって生きられる「いのち」は常に他の「いのち」(他者や自然)との交わりにおいて生きられているという側面である。このよう な「いのち」に注目することで、筆者は「尊厳」概念に関して従来とは異なる考え方を提出している。すなわち、「尊厳」という語には、単に「与えられたも の」というよりは「私たちが実現していかねばならないもの」という含みが込められている、と言うのである。「尊厳が侵される」という言い方は、一見する と、その主体ないしその特定の性質(例えば理性とか自己意識など)が「尊厳なるもの」を所有していて、それが他者によって「侵害される」かのような印象を 与えるが、本当はそうではないのではないか、と著者は問うのである(前者のように、「尊厳」の根拠が個体としての人間に内在する何らかの特質に求められる ことによって、パーソン論に見られるように、「尊厳」の名のもとにある種の生のあり方が排除されることになる)。著者によれば、「いのち」という意味での 生(Life)の本質からすると、ある「いのち」は他の「いのち」によって受け入れられ、生かされてはじめてその「いのち」としての尊厳が実現される、と 考えられるべきである。そして、このような「いのちとしての生(Life)の尊厳」の立場から、重度の障害新生児をめぐるケアや選択的中絶の問題に関し て、本論文では、実に深い考察が加えられている。

編集委員会としては、生命倫理の基本的概念である「生命の尊厳」に関して、本論文が、明快な論理の展開に基づく、独創的かつ深い洞察に満ちたものであり、本学会奨励賞に十分値すると判断した。

カテゴリー: 学会賞・奨励賞 | 第1回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞 はコメントを受け付けていません