1985 第3号

研究発表
1. 「ジャック・ラカンの欲望論」 藤原博(岩手県立北陽病院)
2. 「聖ベネディクトゥスの『戒律』—中世キリスト教社会の健康指針」 矢内義顕(早稲田大学大学院)
3. 「価値的なものの表現と医学」 岡田雅勝(旭川医科大学)
4. 「死の自覚」 肥後政平(大阪歯科大学)
5. 「甘瞑の医学」 池辺義教(奈良県立医科大学)
6. 「人工妊娠中絶に関する倫理の諸問題」 澤田愛子(三重県立看護短大)
7. 「大脳半球機能と思考型(第一報)」 品川嘉也・菊池美弥子(日本医科大学)
特別講演
「生物・人間・生命,そして医学」 川喜多愛郎(千葉大学名誉教授)
シンポジウム:「バイオエシックスへの視座」
① 生態学的視点から 栗原康(東北大学)
② 社会医学的視点から 奈倉道隆(大阪府立大学)
③ 法学的視点から 菅野耕毅(岩手医科大学)
司会 大槻真一郎(明治薬科大学)
司会 本多正昭(産業医科大学)
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1986 第4号

研究発表
1. 「医学生と哲学—その授業方法をめぐって—」 平山正実(自治医科大学)
2. 「大脳半球機能と思考型(第二報)」 品川嘉也・菊池美也子(日本医科大学)
3. 「実地医家は脳死・臓器移植・退学受精をどう受け止めているか—アンケート調査結果報告—」 高橋勝(浜松医科大学)
4. 「臨床の知の可能性と限界—医師・患者関係に関する人間学的考察(第一部)—」 伊藤幸郎(産業医科大学)
5. 「<いわゆる安楽死><尊厳死><死ぬ権利><死なせる権利>の一考察」 清水昭美(千葉大学)
特別講演
「中国における医学哲学・医学倫理学の教育・研究の現状」 杜治政(中国大連理論医学研究所所長)
通訳 王人家(中国科学技術協会国際部)
シンポジウム:「死をめぐる諸問題—医療と哲学・倫理学の接点として—」
衛生学の立場から 山本俊一(東京都老人総合研究所)
看護学の立場から 清水昭美(千葉大学)
人間学の立場から アンセルモ・マタイス(上智大学)
司会 矢次正利(大阪医科大学)
司会 坂本堯(聖マリアンナ医大)
特別寄稿:「現代医学の哲学的考察」
劉増垣(中国大連理論医学研究所副所長)
翻訳 張 瑞(中国大連理論医学研究所員)
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1987 第5号

特別講演
「医学概論について」 澤潟久敬(大阪大学名誉教授)
研究発表
1. 「看護の本質」 上野正二(聖マリア学院短期大学)
2. 「看護者はターミナル・ケア,脳死・植物状態,臓器移植,体外受精をどう受け留めているか」—アンケート調査結果報告— 高橋勝(聖マリアンナ医科大学)
伊藤義彦(浜松医科大学)
3. 「日本の産婦人科医が現在かかえている医療倫理上の諸問題」 品川信良(弘前大学)
4. 「仏教に於ける死と医の一考察」 岡本天晴(防衛医科大学校)
5. 「脳死と人間の死」 伊藤幸郎(産業医科大学)
特別講演
「老年の医療と仏教思想—新時代の医学思想を求めて」 奈倉道隆(龍谷大学教授)
故大橋先生特別講演要旨 大橋博司(前国立京都病院長)
提言:臨床医学の立場から
「現代医学の進歩に伴ってみられる患者・医師間の信頼関係の変遷について」 太田富雄(大阪医科大学教授)
シンポジウム:「新しい身体像の構築のために」
哲学的視点から 川田殖(山梨医科大学)
神経生理学的視点から 品川嘉也(日本医科大学)
精神医学的視点から 平山正実(自治医科大学)
司会 石渡隆司(岩手医科大学)
司会 大槻真一郎(明治薬科大学)
寄稿論文
「生命倫理学が中国医学倫理学研究の現況に与える示唆」 石大璞(西安医科大学副校長)
中国第四次全国医学倫理学学術討論会参加報告 杉田勇(埼玉医科大学)
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1988 第6号

研究発表
1. 脳と無限情報処理 曽我英彦(明星大学)
2. 「生命倫理」の研究や教育の在り方を考える—医療系学生等に実施した調査経験を踏まえて— 品川信良(弘前大学)
3. 死の形而上学素描 矢次正利(大阪医科大学)
4. シュレーディンガーの生命観—『生命とは何か』をめぐって— 大林雅之(産業医科大学)
5. 「助ける,または害を与えない」(ωψελειν η μη βλαπτειν)—ヒポクラテスにおける「医療」とその実践をめぐって— 今井正浩(東京大学)
6. 古代ギリシアにおける系統解剖の進展と人間観・身体観の変遷 近藤均(東京大学)
提言
臨床医の立場から 近藤俊朗(近藤産婦人科)
特別講演
ヒポクラテス医学の人間と技術—この医学派の人間愛と技術愛の意味するもの— 大槻真一郎(明治薬科大学)
シンポジウム:「医学思想の伝統と未来」
日本の仏教思想史と関連して 奈倉道隆(龍谷大学)
西洋の古代思想史と関連して 石渡隆司(岩手医科大学)
キリスト教・ヒューマニズムと関連して ホアン・マシア(上智大学)
司会 伊藤幸郎(産業医科大学)
〃  冨倉光雄(埼玉県立衛生短期大学)
寄稿論文:バイオエシックスの基礎
医学と医療政策における適正な意思決定法への試論 H・T・エンゲルハート,Jr.(ベイラー医科大学)伊藤幸郎訳(産業医科大学)
寄稿論文:中国古代医学の価値観を論ず
範以農(上海第二医科大学)森下利明訳(大阪薬科大学)
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1989 第7号

(論文)
1. 「生命の尊厳」の思想 谷本光男
2. 生死の現場—『イワン・イリッチの死』— 上野正二
3. 情報構造としての宇宙 品川嘉也・菊池美也子
4. 医学生の生命倫理観・生命観について—人体解剖感想文から— 牧野尚哉
5. 医の倫理とその教育 伊藤幸郎
6. 医事問題の社会的評価の比較 末広敏明
7. 医術と内観法 楠正三
(シンポジウム)
「医療倫理教育の在り方」 司会 品川信良
—哲学の立場から— 坂本堯
—法学の立場から— 高島學司
—医学教育者の立場から— 星野一正
—臨床医学の立場から— 太田富雄
(特別講演)
アスクレピオス神殿におけるアポロンの宿(アメリカの医学倫理教育……その現状と将来の課題) ステュアート・F・スピッカー(酒井明夫訳)
(寄稿論文)
安楽死—カリフォルニア州からの展望— ウィリアム・A・アチュレー,トマシン・クシュナー(渡辺義嗣訳)
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1990 第8号

(論文)
1. 医療の倫理の人間学的基礎 堀田輝明
2. パターナリズムの適応と限界—退院請求事例の文責を通して— 平山正実
3. ターミナルケアに宗教的援助は不要か 山本善次郎・坂本堯・高橋勝
4. 人はいつ死ぬのか—死の再定義・判定を巡る諸問題— 澤田愛子
5. シュリング「生命」論と医学—アルプレヒト・フォン・ハラーとアンドレアス・シュラウプー 長島隆
6. メディカル・ヒューマニテイーズきょういくにおけるバイオエシックスの理念—米国の医学教育をめぐって— 大林雅之
7. ダウン症候群児の手術を巡る倫理的問題 角田昭夫
(提言)
他者の協力による生殖計画—法的,倫理的観点からの考察(ニュー・ジャージー州の「ベビーM」のケース)— スチュアート・F・スピッカー(酒井明夫訳)
(特別講演)
自然との関係における医療・法・人格 矢崎光圀
死の定義をめぐって トリストラム・エンゲルハート,Jr
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1991 第9号

(論文)
1. 「人間の尊厳」はどこで語られ得るか 岩切政和
2. 薬を要求する患者—欧米における向精神薬 酒井明夫
3. 日本人の権利意識—日本における精神保健法改正をめぐって— 藤原博
4. <メディカル・ファッション>—医学・医療における<流行>の意味に関する一考察— 村岡潔
5. 医学実験の倫理問題 谷本光男
6. 現代医療における<癒し>の概念について—<マハトロス>への治療戦略を事例にした医療思想史的一考察— 佐藤純一
7. 中世における<癒し>の一側面—マルボドゥス『石について』(De lapidibus)を中心とした考察— 小林晶子
(提言)
薬事教育に薬の倫理を 粕谷豊
(シンポジウム)
医療における新しい薬剤師像 司会 大槻真一郎
—薬学の立場から— 村田敏郎
—法学の立場から— 菅野耕毅
—哲学・倫理学の立場から— 堀田輝明
—医学の立場から— 伊藤幸郎
(特別講演)
薬事分野における法と実態の乖離—そ規範的観点に立った固有の薬学の独自性と存在理由の究明— 三輪亮寿
(報告)
1. ヨーロッパ医学哲学の現況—第四回ヨーロッパ医学哲学・ヘルスケア学会— 酒井明夫
2. 人命を尊重する世界医師の会(World Federation of Doctors Who Respect the Human Life) 品川信良
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1992 第10号

(論文)
1. 信念の病理—意志薄弱と自己欺瞞— 三浦雅弘
2. インフォームド・コンセントと道徳発達論 尾崎恭一
3. 日本の伝統的医療の世界について—祈祷呪法の世界から医療の世界への展開— 森忠重
4. 生命倫理の両義性と環境倫理—生の根源性についての問いかけ— 松島哲久
5. 臓器移植における倫理的側面—特に生者からの移植を中心として— 澤田愛子
6. 遺伝子治療における「遺伝子」の意味と倫理的問題 大林雅之
7. 不適合輸血における医師の注意義務 末広敏昭
8. 医学と哲学を結ぶ主要概念の考察—医学に関連する述語集の大成を期して— 小口悌示
9. 医療と経験 酒井明夫
(特別報告)
1. 脳神経外科臨床における尊厳死 太田富雄
2. 学際的な精神医学研究に向けて—第五回ヨーロッパ医学哲学・ヘルスケア学会報告— 酒井明夫
(シンポジウム)
転換期医療における人間の問題 司会 岡田雅勝
伊藤幸郎
1. 医療と癒し—社会的文化的現象としての<病いと癒し>— 佐藤純一
2. 転換期医療における医療実践者の課題 奈倉道隆
(公開講演)
事前の指示による患者の自律性の拡張—それは医師−患者間の信頼を高めるのか,それとも不信を増大させるのか— ジュディス・ウィルソン・ロス(松岡悦子 訳)
(特別寄稿)
普遍的な世俗道徳理論の不可能性について—世俗的生命倫理に関する一考察— トリストラム・エンゲルハート,Jr.(酒井明夫 訳)
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1993 第11号

(論文)

1. もう一つのバイオエシックス—責任主義の試み— 盛永審一郎
2. 身体と自由—哲学的生命論の出立点— 石井誠士
3. ダーナとギフトの思想 岡本天晴
4. 末期癌の告知と人工妊娠中絶について—医療倫理学教育の最重要課題— 浅野遼二
5. 看護行為における倫理的意思決定とは何か—一事例を通して考える— 澤田愛子
6. 慢性心不全状態にある患者の看護—看護のかかわりを再考する— 神谷美佐子
(特別講演)
仏教は生命をどう見るか—脳死・臓器移植をめぐって思うこと— 信楽峻麿
特集 医療と看護
(提言)
医療と看護—臨床医の立場から— 武内敦郎
(特別報告Ⅰ)
看護倫理から見た生命倫理の諸問題—「説明に基づく同意」を手がかりに— 青木茂
(シンポジウム)
「医療と看護」 司会 矢次正利
司会 冨倉光雄
—哲学者の立場から— 池邊義教
—医師の立場から— 品川信良
—看護の立場から— 勢川瑠美子
—ターミナルケアの立場から— 永田勝太朗
(特別報告Ⅱ)
1. 医学倫理が直面している選択—人道主義をとるか功利主義をとるか— 杜治政(品川信良 文責)
2. 歴代医務従事者の医療道徳観に対する儒家,道家,墨家の影響 欒栄艶(品川信良 文責)
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1994 第12号

(論文)

1. 生命倫理の議論手続きと性選択出産 尾崎恭一
2. 動物実験論争の哲学的含意 松川俊夫
3. 医療倫理へのカント人格概念の適用の問題 服部健司
4. 医療と権力 馬込武志・村岡潔
5. 「脳死移植」議論と「社会的合意」の条件 森下直貴
6. パターナリズムの正当化論 谷本光男
(特別講演)
7. 哲学する医師について 土屋健三郎
特集 医学教育における哲学
(提言)
8. 医科大学自己点検・評価における一般教育の位置付け 山下博
(特別報告Ⅰ)
9. 医療や医学と,哲学や倫理や法学などとの間を,いかにして狭めるか 品川信良
(シンポジウム)
医学教育における哲学の在り方 司会…杉田勇
司会…伊藤幸郎
10. —哲学者の立場から(1)— 岡田雅勝
11. —哲学者の立場から(2)— 岡本天晴
12. —医師の立場から— 平山正実
13. —法学者の立場から— 平野武
(特別報告Ⅱ)
日本医学哲学・倫理学会代表団訪中報告 五十嵐靖彦
●日本学術会議だよりNo.33 第15期最後の総会開催される
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