第2回 日本医学哲学・倫理学会学会賞

第2回 日本医学哲学・倫理学会学会賞 著書

2005年10月28日   日本医学哲学・倫理学会 理事会

表 題 討議倫理学の意義と可能性

著 者 朝倉 輝一

出版社 法政大学出版局(2004年2月)

受賞理由:本書は、2002年に東洋大学において授与された博士論文『討議倫理学の可能性』をもとにしてまとめあげられた労作であり、科 学研究費補助金を受けて刊行されたものである。本書の全体構成は、前半部がハーバーマスを中心として討議倫理学の形成とその展開についての論究がなされ、 討議倫理学の主要原理と概念の綿密な検討がなされている。この前半部の哲学・哲学史的議論を受けて、後半部はその討議倫理学が医療倫理学領野において果た すべき重要な役割についての議論が展開されている。自律性、医療者―患者関係等の解明にハーバーマスをはじめとする討議倫理学の重要性については誰しもが 了解し、期待するところが大きかったことは否定できない。この課題に本書は真正面から取り組んだものである。

さらに、現在の時点で言うならば、ケアの倫理に対して新たな討議倫理学的視点から論究を加えて、自律性・善行・正義の原則を中心とするア トム論的なバイオエシックスの立場へのケア倫理学の架橋の可能性を討議倫理学において見出そうとする試みは、医学哲学・倫理学的に、現在の医療のあり方に 根本から批判を加え、今後の医療のあり方を方向づけるものとして高く評価される。今後の課題としては、討議倫理学そのものが抱える問題点、すなわち治療に おける医療者と患者の間の不平等性の問題など、その限界に対するより一層の解明が期待される。

全体として、本著書は一方で哲学的に非常に綿密な研究をもとにできあがっていると共に、他方で、医学哲学・倫理学的見地からの医療における討議倫理学の重要性を鋭く呈示したものとして、本学会の学会賞にふさわしいものと考えられる。

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第1回 日本医学哲学・倫理学会学会賞

第1回 日本医学哲学・倫理学会学会賞 著書

2005年10月28日   日本医学哲学・倫理学会 理事会

表 題 健康への欲望と<安らぎ> ウェルビカミングの哲学

著 者 森下 直貴

青木書店(2003年8月)

受賞理由:本書は、青木書店刊「現代批判の哲学」シリーズの一書として書き下ろされた単行本であり、森下直貴氏独自の健康哲学を、数人の 思想家、哲学・倫理学者の所説の批判的検討を通して展開したものである。しかし同時に本書の特徴をなしているのは、著者のこれまでの企図の延長として、氏 特有の倫理学体系への構築の試みがなされているところである。個々の考察、例えばヴァイツゼッカーを論じた部分に対する厳しい批判もあり、またプラトンや フロイトの解釈に対する疑問も指摘された。だが、全体としてみれば著者のこの試みは、本学会の活動の趣旨である「医学・医療と哲学・倫理学その他の諸科学 とが関わり合う諸問題の研究・教育を進め、その交流・発展を図ることを目的とする」ことによく合致しているものと考えられる。

とりわけ、氏の考究が欲望論を中心とする「内在的アプローチ」の方法によって展開され、パトスと生命を媒介する欲動への考察、さらに生命の根拠をウェル ビカミングという概念で論じたこと、また根拠と原点との関係において自己の原点への問いかけを通して他者論へと道を開いて、生命哲学、精神医学哲学的議論 から倫理の原点への問いかけへと立ち戻るという全体構成によって成り立っているところに着目するならば、学会賞に相応しい力作であると考えられる。ウェル ビカミングはもちろんwell-beingを意識したものであり、ノルデンフェルト氏の健康・福祉の哲学を超えようとする試みがなされている。

本 書には、医学哲学・倫理学的に徹底して議論し解明して行かければなければならない様々な概念(正常/異常、健康/病気、生/死、快/苦等々)が検討に付さ れており、それらが氏特有の宗教性、宇宙・生命論的世界観によって体系化の試みがなされている点で、今後の学会での議論の展開に大いに寄与するものと考え られる。

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受賞者一覧

学会賞受賞者

第11回 日本医学哲学・倫理学会 学会賞(2017年授与)
西村ユミ『看護実践の語り 言葉にならない営みを言葉にする』新曜社、2016年

第10回 日本医学哲学・倫理学会 学会賞(2015年授与)
Naoko Komatsu (小松楠緒子), Physician-Patient Collaboration – The New Model in Decision-Making,
三恵社 2014年

杉岡良彦『哲学としての医学概論 方法論・人間観・スピリチュアリティ』
春秋社 2014 年

第9回 日本医学哲学・倫理学会 学会賞(2012年授与)
会田薫子
『延命医療と臨床現場―人工呼吸器と胃ろうの医療倫理学』
東大出版会 2011年

田代志門
『研究倫理とは何か―臨床医学研究と生命倫理』
勁草書房、2011年

第8回 日本医学哲学・倫理学会 学会賞
金森修
『<生政治>の哲学』
ミネルヴァ書房 2010年

第7回 日本医学哲学・倫理学会 学会賞
額賀淑郎
『生命倫理委員会の合意形成―日米比較研究』
勁草書房 2009年

第6回 日本医学哲学・倫理学会 学会賞
高橋隆雄
『生命・環境・ケア―日本的生命倫理の可能性』
九州大学出版会 2008年

第5回 日本医学哲学・倫理学会 学会賞
受賞者なし

第4回 日本医学哲学・倫理学会 学会賞
鈴木正子
『あるケアのかたち 病むことの怒りと悲しみ』
すぴか書房 2006年

第3回 日本医学哲学・倫理学会 学会賞
受賞者なし

第2回学会賞...朝倉輝一『討議倫理学の意義と可能性』法政大学出版局,2004年)

第1回学会賞...森下直貴『健康への欲望と<安らぎ> ウェルビカミングの哲学』青木書店,2003年

 

奨励賞受賞者

第12回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞
南貴子
「配偶子ドナーの匿名性のもとに生まれた子の出自を知る権利の遡及的保障をめぐる課題-オーストラリア・ビクトリア州の事例を中心に」
『医学哲学 医学倫理』第32号 2014年

第11回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞
加藤太喜子
「中絶胎児の利用同意を求める際の情報提供にあり方に関する考察」
『医学哲学 医学倫理』第31号 2013年

第10回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞
佐藤岳詩「性格のエンハンスメントの倫理的問題点について」
『医学哲学 医学倫理』第30号 2012年

第9回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞
吉田一史美
「菊田医師事件と優生保護法改正問題――「産む自由」をめぐって」
『医学哲学 医学倫理』第29号 2011年

第8回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞
受賞者なし

第7回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞
長田蔵人
「医療過誤と道徳的運(moral luck)の問題」
『医学哲学 医学倫理』第27号 2009年

第6回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞
受賞者なし

第5回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞
田辺英
「発病モデルと回復モデル―歴史的理論的検討」
『医学哲学 医学倫理』第25号 2007年

第4回 日本医学哲学・倫理学会 奨励賞
受賞者なし

第3回奨励賞...圓増文「『理由の共有』の過程としてのインフォーム・ドコンセント

——慢性疾患医療における医療従事者‐患者関係のあり方に関する考察—」(『医学哲学 医学倫理』第23号、2005年)

第2回奨励賞...堀田義太郎「障害の政治経済学が提起する問題」(『医学哲学 医学倫理』第22号、2004年)

第1回奨励賞...安藤泰至「人間の生における『尊厳』概念の再考」(『医学哲学 医学倫理』第19号、2001年)

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日本医学哲学・倫理学会賞および奨励賞規定

日本医学哲学・倫理学会賞および奨励賞規定

第1条 本賞は日本医学哲学・倫理学会賞(以下学会賞という)および日本医学哲学・倫理学会奨励賞(以下奨励賞
という)と称する.

第2条 本賞は本学会の目的および進歩に寄与する顕著な研究を行い,さらに将来の発展を期待される研究者に
授与する.
2 学会賞受賞資格者は会員全員とする.

第3条 学会賞の対象は著書,論文を問わない.
2 奨励賞は学会誌「医学哲学・医学倫理学」掲載の最優秀論文の著者1名に授与する.
3 奨励賞は若手研究者を対象とする.

第4条 学会賞は理事会が受賞候補者を選定し,決定する.
2 奨励賞は学会誌編集委員が受賞候補者を選定し,理事会の議を経て決定される.

第5条 学会会長は賞状及び記念品をもって受賞者を表彰する.

第6条 本規定は総会出席者の過半数の賛成によって改廃される.

附則  本規定は平成12年4月1日より施行される.

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次期全国大会について

第33回大会は、長島 隆大会長のもと、東洋大学にて2014年11月22日、23日に開催されます.

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第30回大会

第30回 日本医学哲学・倫理学会大会
大会テーマ: 大災害時の医療・介護と倫理
シンポジウムテーマ: 東日本大震災に直面して
会期: 2011年11月5日(土)、11月6日(日)
会場: 東京大学(本郷キャンパス)
大会長: 清水哲郎(東京大学)
実行委員長: 黒須三惠(東京医科大学)
参加費: 事前申込み(会員)             3000円(10月24日まで
当日参加費(会員・非会員とも)       4000円
学生(非会員)               1000円
特別講演・シンポジウムのみ参加(非会員) 1000円
─── 大  会  日  程 ───
      〈会場案内〉

A会場 :法文1号館2F 214
B会場 :法文1号館3F 312
C会場 :法文1号館3F 314
記念講演:法文1号館1F 22
基調講演:   〃
総会  :   〃
シンポ :   〃
評議員会:法文2号館2F教員談話室
理事会 :法文2号館3F第3会議室
医哲Café:   〃

11月5日(土)
8:30~ 受付開始
8:50~9:00 開会式
挨拶 大会長・学会長 清水哲郎(東京大学)
9:10~12:00 研究発表
A会場 B会場 C会場
9:10~9:40  A-1-1 9:10~9:40 B-1-1 9:10~9:40 C-1-1
ユネスコの生命倫理教育コア・カリキュラムの特徴と課題ーわが国において活用するためにー Subjectsからparticipantsへの困難な途―臨床研究倫理指針再考(仮題) 生命倫理の方法論としての合意形成論
  黒須三惠(東京医科大学)   浜田正(首都医校)  坪井雅史(神奈川大学)
座長:清水良昭(明海大学) 座長:奈良雅俊(慶応義塾大学) 座長:横野恵(早稲田大学)
9:45~10:15 A-1-2 9:45~10:15 B-1-2 9:45~10:15 C-1-2
視聴覚教材を用いたケーススタディによる医療倫理教育実践 チーム医療を促進するための要因に関する研究―東日本大震災における実例をもとに― 患者―医療者関係における医療情報の<交換>の問題について
 金山昭夫(桐生大学)  勝山貴美子(横浜市立大学)  村岡潔(佛教大学)
座長:浅井篤(熊本大学) 座長:遠藤寿一(岩手医科大学) 座長:カール・ベッカー(京都大学)
10:20~10:50 A-1-3 10:20~10:50 B-1-3 10:20~10:50 C-1-3
小・中学校における生命倫理・医学哲学の授業実践の試み 中長期的な震災支援における鍼灸の有用性 CAM(Complementary and Alternative Medicine、補完代替医療)とリスク-生命の近現代史を記述するために-
 上野哲(小山工業高等専門学校)  坂部昌明(森ノ宮医療大学)  田野尻哲郎(東京大学大学院)
座長:浅井篤(熊本大学) 座長:遠藤寿一(岩手医科大学) 座長:冲永隆子(帝京大学)
10:55~11:25 A-1-4 10:55~11:25  B-1-4 10:55~11:25  C-1-4
医療現場で働く人びとを対象とした倫理教育モデルの提案 再考ー患者の自律と看護者の自律について 「社会的入院」の存在から考える日本の精神科医療の倫理
 森本誠一(大阪大学大学院)  石川洋子(旭川医科大学)  村松朋博(千葉大学)
座長:長岡成夫(新潟大学) 座長:小山千加代(東京女子医大) 座長:水野俊誠(千葉労災病院)
    11:30~12:00  B-1-5  11:30~12:00  C-1-5
看護者の主体性のありか リスクとリスクの相克ー統合失調症の予防的介入に関する倫理再考
 守屋治代(東京女子医科大学)  山崎真也(大阪府立大学大学院)
座長:小野谷加奈恵(城西国際大学) 座長:水野俊誠(千葉労災病院)
12:00~13:50 昼食・休憩
12:10~13:40 評議員会
A会場 B会場 C会場
13:50~14:20 A-1-6 13:50~14:20 B-1-6 13:50~14:20 C-1-6
こどもに脳死臓器移植問題を教えるということ マジックワードとしての「死生観」ーその文脈をめぐる批判的考察 臨床倫理コンサルタントに求められるコア・コンピテンシーとは?-英国の現状と宮崎大医学部における取り組みを踏まえて-
 山本史華(東京都市大学)  安藤泰至(鳥取大学)  板井孝壱郎(宮崎大学)
座長:粟屋剛(岡山大学) 座長:棚次正和(京都府立医科大学) 座長:福山隆夫(東京慈恵会医科大学)
14:25~14:55 A-1-7 14:25~14:55 B-1-7 14:25~14:55 C-1-7
認知症高齢者の「見守られる権利」とロボエシックスの課題 エホバの証人による輸血拒否の理由が宗教的とされることの意義 意味論的生命観の行方  精神医療の社会モデルをめぐる一考察
 山崎竜二(北陸先端科学技術大学院)  加藤穣(大阪大学大学院)  小田桐拓志
座長:宮下浩明(岡山済生会総合病院) 座長:棚次正和(京都府立医科大学) 座長:江黒忠彦(帝京平成大学)
15:00~15:30 A-1-8 15:00~15:30 B-1-8 15:00~15:30 C-1-8
MCIという概念をめぐって スピリチュアルケアとしての病棟内内観の可能性と課題 〈医学的人間学〉の根本概念
 樫本直樹(大阪大学)  杉岡良彦(旭川医科大学)  丸橋裕(兵庫県立大学)
座長:宮下浩明(岡山済生会総合病院) 座長:福田誠二(聖マリアンナ医科大学) 座長:江黒忠彦(帝京平成大学)
15:40~16:10 記念講演 石渡隆司(本学会名誉会員・岩手医科大学名誉教授)
「本学会草創期の回顧と、今後の活動に期待すること」          
16:15~17:15 基調講演 鬼頭秀一(東京大学教授)
「ポスト3.11の生命環境倫理 ─福島第一原発事故を踏まえてその構造的な枠組みを問う」
17:40~19:30 懇親会(第二食堂)
11月6日(日)
8:30~      受付開始
9:00~11:50 研究発表
A会場 B会場 C会場
9:00~9:30  A-2-1 9:00~9:30 B-2-1 9:00~9:30 C-2-1
生殖補助医療における患者の倫理観と葛藤 動物の感染症の倫理的問題の検討 医療における隠喩の役割
 門尾三城子(大阪大学大学院)  安部彰(総合地球環境学研究所)  岩倉孝明(川崎市立看護短期大学)
座長:永田まなみ(熊本大学) 座長:松島哲久(大阪薬科大学) 座長:丸橋裕(兵庫県立大学)
9:35~10:05 A-2-2 9:35~10:05 B-2-2 9:35~10:05 C-2-2
日本における受精卵着床前遺伝学的診断(受精卵診断)導入をめぐる論争 性格の操作から見るエンハンスメントの倫理的問題点について ハンス・ヨナスの責任概念の形成過程に関する一考察
 利光恵子(立命館大学大学院)  佐藤岳詩(日本学術振興会)  山本剛史(慶応義塾大学)
座長:永田まなみ(熊本大学) 座長:村岡潔(佛教大学) 座長:丸橋裕(兵庫県立大学)
10:10~10:40 A-2-3 10:10~10:40 B-2-3 10:10~10:40 C-2-3
配偶子ドナーの保護と権利について 中絶胎児利用に対して、何を理由に同意がなされるのか―イギリスの研究より 物語と自己、人格 —ナラティブ説の理論的考察と実践倫理における意義—
 遠矢和希(日本学術振興会)  加藤太喜子(岐阜医療科学大学)  林禅之・松井祥子(東京大学)
座長:奥田純一郎(上智大学) 座長:村岡潔(佛教大学) 座長:朝倉輝一(東洋大学)
10:45~11:15 A-2-4 10:45~11:15  B-2-4 10:45~11:15 C-2-4
流産予防目的の胚生検型PGDと極体診断型PGDに関する倫理学的考察―PGDは命の選別行為か iPS細胞時代の再生医療の可能性と限界 人間の生存はどこまで社会に依存するのか ~ジョセフ・ラズにおける『善き生』と価値論をめぐる一考察
 児玉正幸(鹿屋体育大学)  伊野連(慈恵看護専門学校)  遠藤耕二(三原看護専門学校)
座長:坪井雅史(神奈川大学) 座長:宮越一穂(南大阪病院) 座長:朝倉輝一(東洋大学)
    11:20~11:50  B-2-5  11:20~11:50 C-2-5
再生医療分野の臨床研究における被検者保護について:therapeutic misconceptionの問題を中心に 脳神経科学と自由意志
 岩江荘介(医薬基盤研究所)  樫則章(大阪歯科大学)
座長:宮越一穂(南大阪病院) 座長:前田義郎(産業医科大学)
12:00~13:00 昼食・休憩
13:00~14:20 総会
14:30~17:00 シンポジウム「東日本大震災に直面して」
 
        大塚耕太郎(岩手医科大学神経精神科学講座・講師)
桑田美代子(青梅慶友病院看護介護開発室・室長)
西村 高宏(東北文化学園大学医療福祉学部・准教授)
17:05 閉会式
大会前日の日程
11月4日(木)
 15:00~17:00 理事会
 17:30~19:30 医哲Café・臨床倫理ケア研究会(国内学術交流委員会・研究委員会共催)
テーマ「臨床倫理コンサルテーションの現状と今後の課題」
連絡先
〒160-8402 東京都新宿区新宿6-1-1 東京医科大学生命倫理学教室内
第30回日本医学哲学・倫理学会大会事務局
電話:03-3351-6141 内256
E-mail:メール:itetsu30kaitaikai@gmail.com
大会実行委員
朝倉輝一 岩倉孝明 江黒忠彦 冲永隆子 尾崎恭一 勝山貴美子 小出泰士 小館貴幸 小松楠緒子 清水良昭 坪井雅史 中澤武 福田誠二 船木祝 浜田正 皆見浩史 皆吉淳平 宮嶋俊一 宮下浩明 森禎徳 山本剛史 渡邉智寛 浅見昇吾(学会事務局長)
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第29回大会

第29回 日本医学哲学・倫理学会大会

会期:2010年10月16日(土)、10月17日(日)
会場:岩手医科大学矢巾キャンパス

参加費: 事前申込…3,000円(会員)  当日申込…4,000円(会員・非会員)  学生…1,000円(会員・非会員)
特別講演・シンポジウムのみ(非会員)…1,000円

大会テーマ「死とどう向き合うか」

シンポジウムテーマ「生活の中の死-地域社会での看取りを考える」

大会長:遠藤寿一

実行委員長:竹之内裕文

実行委員:

齋藤直樹 田代志門 西村高宏 日笠晴香 山本史華 尾崎恭一 浅見昇吾

大  会  日  程

10月16日(土)

 

8:30     受付開始

8:50~9:00   開会式

挨拶 大会長 遠藤寿一 (岩手医科大学)

学会長 清水哲郎(東京大学)

 

9:10~12:00  研究発表

A会場   

B会場  

9:10~9:40  A-1-1 

看護師の体験と臨床の知
山中恵利子(大阪医専)

9:10~9:40 B-1-1 

当事者性と公共性のはざまで、医薬品の評価はどうあるべきか

松山圭子(青森公立大学)

9:45~10:15 A-1-2 

患者の自律と看護者の自律

石川洋子(旭川医科大学)

9:45~10:15 B-1-2 

統合失調症の予防的介入に関する倫理的問題

山崎真也(大阪府立大学)

10:20~10:50 A-1-3 

対人援助の礎となるケアリングとは何か

堀井泰明(天使大学)

10:20~10:50 B-1-3

病をめぐる個人と社会の関係に関する記述について―public health ethicsの議論より―

大北全俊(大阪大学)

10:55~11:25 A-1-4 

「福祉のターミナルケア」論争を振り返る

朝倉輝一(東洋大学)

10:55~11:25  B-1-4 

菊田医師事件における優生保護法改正運動の影響

―胎児の生命権をめぐって―

吉田一史美(立命館大学)

11:30~12:00 A-1-5 

安楽死法の比較から見えてくるもの

―オランダ・ベルギー・ルクセンブルク―

盛永審一郎(富山大学)                   

11:30~12:00  B-1-5 

1930年代後半の日本における“くすりの倫理”生成過程分析―日本伝統医学と中国伝統医学の医療者における身体観の比較―

田野尻哲郎(東京大学)

 

12:00~13:50 昼食・休憩

12:10~13:40 評議員会


13:50~14:50 特別講演

「「死者供養」を考える」

講演者:池上良正(駒沢大学文学部)

司  会:遠藤寿一(岩手医科大学)

15:00~17:30 シンポジウム

「生活の中の死――地域社会での看取りを考える」

シンポジスト:

鈴木雅夫(ふくしま緩和ケアクリニック)

池田昌弘(NPO法人全国コミュニティライフサポートセンター)

大村哲夫(爽秋会岡部医院)

安藤泰至(鳥取大学)

司 会: 竹之内裕文(静岡大学)

 
18:30~20:00 懇親会

会場:盛岡グランドホテル・アネックス

10月17日(日)

8:30~       受付開始

9:10~12:00 研究発表

A会場   

B会場   

9:10~9:40  A-2-1

インフォームド・コンセントにおける医療者としての望ましいあり方への一考察

白神妙子(兵庫医科大学)、圓増文(日本学術振興会)

9:10~9:40  B-2-1 

遺伝学的情報とプライバシーをめぐる諸問題―本人のプライバシーと血縁者の知る権利、医療の義務―

大橋範子(大阪大学)

9:45~10:15 A-2-2 

医療の合意形成と「理由の来歴」の概念について

吉武久美子(順天堂大学)

9:45~10:15 B-2-2 

提供精子による人工授精の法制度化を巡る課題について

南貴子(お茶の水女子大学)

10:20~10:50 A-2-3 

スピリチュアリティが健康に及ぼす影響の医学的研究

杉岡良彦(旭川医科大学)

10:20~10:50 B-2-3

体外発生技術の倫理的課題

遠矢和希(大阪大学)

 

10:55~11:25 A-2-4 

スピリチュアルケア定義における基盤人間観検討の必要性

小西達也(東札幌病院)

 

10:55~11:25 B-2-4 

インフォームド・コンセントと包括同意の問題

村松聡(横浜市立大学)

 

11:30~12:00 A-2-5 

現代における「スピリチュアル」な死生観について

宮嶋俊一(大正大学)

11:30~12:00 B-2-5 

抜去歯の研究・教育使用

樫則章(大阪歯科大学)

 

 

12:00~12:55 昼食・休憩

12:55~14:05 総会

14:10~16:10  研究発表・ワークショップ

A会場 

B会場 

C会場

14:10~14:40 A-2-6

外国人医療現場における言語バリアと保障

幸重美津子(京都外国語大学)

 

14:10~14:40 B-2-6

与益原則の相対化した解釈としてのproportionality原則

 

清水哲郎(東京大学)

 

14:10~16:25

ワークショップ

安楽死・尊厳死が実施される際の手続きについて倫理的に意味のある区別は立てられるか

報告:

坂本徳仁
(国立障害者リハビリテーションセンター)

堀田義太郎
(日本学術振興会)

水野俊誠
(慶応大学・千葉労災病院)
司会:有馬斉(東京大学) 

 

 

14:45~15:15 A-2-7 

医療者とメディアとの連携手段としての医療記事評価制度の可能性と課題―オーストリア、カナダ、アメリカの制度を事例として―

福田八寿絵(大阪大学)

 

14:45~15:15 B-2-7

ラムゼーとフレッチャーの人格概念

鶴島暁(海星学院高等学校)

 

15:20~15:50 A-2-8

アメリカの医療者による良心的拒否に関する最近の議論と考察

加藤穣(大阪大学)

 

15:20~15:50 B-2-8

医療における目的論─ヴァイツゼッカーとカンギレムを基礎として―

藤戸善伸(札幌医科大学)

 

15:55~16:25 B-2-9

医の倫理や哲学への一老医の回想

品川信良(弘前大学)

16:25 閉会式

大会前日の日程

10月15日(金)

理事会:   15:00~17:00(岩手県民情報交流センター・アイーナ・第8会議室)

医哲カフェ: 17:00~19:00(岩手県民情報交流センター・アイーナ・第8会議室)

連絡先
〒028-3694
岩手県紫波郡矢巾町西徳田2-1-1
岩手医科大学・共通教育センター・人間科学科・哲学分野 遠藤研究室内
第29回日本医学哲学・倫理学会大会事務局
Tel:019-651-5111(内)5080 (or 019-651-5110(内)5080)
E-mail: toshiend@iwate-med.ac.jp

 

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第28回大会

第28回 日本医学哲学・倫理学会大会

会期:2009年10月31日(土)、11月1日(日)
会場:滋賀医科大学

 

大会長:早島理(滋賀医科大学)
実行委員:池辺寧、江口聡、霜田求(実行委員長)、瀬戸山晃一、棚次正和、西村高宏、西村ユミ、
浅見昇吾(学会事務局長)、尾崎恭一(運営委員長)

大会テーマ「臨床倫理の課題と展望」

連絡先
520-2192 大津市瀬田月輪町
滋賀医科大学医療文化学講座哲学研究室
第28回日本医学哲学・倫理学会大会 事務局
電話/FAX 077-548-2103
hayasima@belle.shiga-med.ac.jp

http://www.shiga-med.ac.jp/footer/map.html

大会プログラム
(A会場:基礎講義実習棟・A講義室、B会場:基礎講義実習棟・B講義室、C会場:看護学科棟・看護第1講義室、D会場:臨床講義棟・臨床講義室3)
http://www.shiga-med.ac.jp/footer/campusmap.html

10月31日(土)

8:15~    受付開始(看護学科棟ロビー)
8:40~8:50  開会式(A会場)
挨拶 大会長 早島 理 (滋賀医科大学)
学会長 清水哲郎(東京大学)

9:00~11:50  研究発表

A会場 A講義室 

B会場 B講義室 

9:00~9:30 A-1-1
柴田恵子(九州看護福祉大学)
看護者が向きあう「今・ここに」とその解釈―先取りと跡付けの看護ケア―座長:永田まなみ(熊本大学)
9:00~9:30 B-1-1
山田恭子(神鋼加古川病院)
成人間生体肝移植におけるドナーの経験―ひとり残された遺族の悲しみ―

座長:小松楠緒子(明治薬科大学)

9:35~10:05 A-1-2
守屋治代(東京女子医科大学)
看護理論の系譜にみる身体観の3類型座長:永田まなみ(熊本大学)
9:35~10:05 B-1-2
辻野朋美(神戸市看護大学)
心臓移植を待機するという「病いの経験座長:小松楠緒子(明治薬科大学)
10:10~10:40 A-1-3
前田義郎(産業医科大学)
生命の連帯性―病の文学の意義―座長:浅井篤(熊本大学)
10:10~10:40 B-1-3
塚原久美(金沢大学)
技術の観点から見た日本のリプロダクティヴ・ライツの問題点座長:坪井雅史(神奈川大学)
10:45~11:15 A-1-4
服部健司(群馬大学)
臨床倫理学と文学のあいだ座長:浅井篤(熊本大学)
10:45~11:15 B-1-4
後藤雄太(広島国際学院大学)
望まない妊娠・中絶をめぐる<生の倫理>座長:坪井雅史(神奈川大学)
11:20~11:50 A-1-5
宮坂道夫(新潟大学)
物語倫理と討議倫理座長:浅井篤(熊本大学)
11:20~11:50 B-1-5
江口聡(京都女子大学)
マーキスの「我々と同じ将来」の議論に対する批判座長:坪井雅史(神奈川大学)

11:50~13:40 昼食・休憩
12:00~13:30 評議員会(看護学科棟・看護第3講義室)
13:40~16:50  研究発表・ワークショップ

A会場 A講義室 

B会場 B講義室 

C会場 看護第1講義室
13:40~14:10 A-1-6
杉岡良彦(旭川医科大学)
医学教育の中でスピリチュアリティに関する講義は必要か座長:沖永隆子(帝京大学)
13:40~14:10 B-1-6
関根透、島田道子(鶴見大学)
臨床研究の倫理指針と倫理審査委員会の役割座長:森下直貴(浜松医科大学)
13:40~14:10 C-1-6
飯塚美子(足利短期大学)、溝口元(立正大学)
富士見産婦人科病院事件と医療倫理

座長:土屋貴志(大阪市立大学)

14:15~14:45 A-1-7
岩崎大(東洋大学)
「患者のために」を超えて?ヤスパース哲学に基づくケア構造?座長:沖永隆子(帝京大学)
14:15~14:45 B-1-7
田野尻哲郎(東京大学)
昭和初期の日本漢方座長:森下直貴(浜松医科大学)
14:15~14:45 C-1-7
横尾美智代(長崎大学)、早島理(滋賀医科大学)
医学科学生の生命倫理に対する意見や考え方の変化座長:土屋貴志(大阪市立大学)
14:50~15:20 A-1-8
宮嶋俊一(大正大学)
宗教的死生観と生命倫理座長:沖永隆子(帝京大学)
14:50~15:20 B-1-8
圓増文(日本学術振興会特別研究員)
治療の「よさ」の判断と「適切さ」の判断―慢性疾患医療における臨床判断に関する検討―座長:森下直貴(浜松医科大学)
14:50~16:50
ワークショップ
黒須三恵(東京医科大学)、村松聡(横浜市立大学)

医学部における生命倫理(医療倫理)教育の必須教授項目の検討―共通カリキュラムの作成を目指して―

 

15:40~16:10 A-1-9
田村京子(昭和大学)
医療におけるエラーと専門職の責務座長:一戸真子(上武大学)
15:40~16:10 B-1-9
加藤穣(大阪大学)
ニューヨーク州ガイドラインにおける脳死判定拒否をめぐって座長:蔵田伸雄(北海道大学)
16:15~16:45 A-1-10
勝山貴美子(大阪府立大学)   チーム医療において医療関連職種の連携を阻むもの座長:一戸真子(上武大学)
16:15~16:45 B-1-10
山口真由、佐倉統(東京大学)
医療技術の導入をめぐる倫理問題と解消過程座長:蔵田伸雄(北海道大学)

17:20~19:20 懇親会 会場:生協食堂


11月1日(日)

8:30~       受付開始
9:00~10:40 研究発表

A会場 A講義室

B会場  B講義室 

9:00~9:30 A-2-1
貞岡美伸(立命館大学)
代理懐胎の容認を可能にする条件の検討

座長:池辺寧(奈良県立医科大学)

9:00~9:30 B-2-1
石川洋子(旭川医科大学)
アドボカシーは看護者の役割か座長:遠藤寿一(岩手医科大学)
9:35~10:05 A-2-2
片山知哉(横浜市総合リハビリテーションセンター)
医療における代理決定と所属

座長:池辺寧(奈良県立医科大学)

9:35~10:05 B-2-2
岩倉孝明(川崎市立看護短期大学)
医療におけるアドボカシーの倫理的課題座長:遠藤寿一(岩手医科大学)
10:10~10:40 A-2-3
竹之内裕文(静岡大学)
緩和的鎮静の倫理座長:池辺寧(奈良県立医科大学)
10:10~10:40 B-2-3
浜田正(日本伝統医療科学大学院大学)
介護保険制度の「変遷史」座長:遠藤寿一(岩手医科大学)

11:00~12:20 総 会(A会場:A講義室)

12:20~13:20 昼食・休憩

13:20~14:20 特別講演 「わが国における多能性幹細胞に関する生命倫理問題―人の生命のはじまりと生命科学研究のはざまで―」
(D会場:臨床講義室3)

講演者:位田隆一(京都大学大学院法学研究科教授)
司会:松島哲久(大阪薬科大学教授)

14:30~17:00 シンポジウム「終末期医療の現状と課題:臨床倫理の視点から」
(D会場:臨床講義室3)

シンポジスト:
三原大佳(東札幌病院医師)
吉田みつ子(日本赤十字看護大学准教授)
五十子敬子 (尚美学園大学教授)
板井孝壱郎(宮崎大学准教授)

司会: 宮下浩明(新見市国民健康保険神代診療所医師)、西村ユミ(大阪大学准教授)

17:00 閉会式

 

大会前日の日程

10月30日(金)

13:30~15:30 理事・監事会(管理棟・大会議室)
16:00~19:00 生命倫理コロッキウム(管理棟・大会議室)
テーマ:治験と生命倫理
報告者:松島哲久(大阪薬科大学)、花井十伍(「ネットワーク≪医療と人権≫」理事、全国薬害被害者団体連絡協議会代表世話人)
資料代:500円

 

参加費
事前申込…3,000円(会員、10月15日まで)
当日申込…4,000円(会員・非会員)
学生…1,000円(会員・非会員)
特別講演・シンポジウムのみ(非会員)…1,000円

懇親会費…5,000円

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第27回大会

第27回 日本医学哲学・倫理学会大会

 

ご 案 内
会期: 2008年10月25日(土)、26日(日)
会場: 北海道大学
(人文・社会科学総合教育研究棟)

大会長: 蔵田伸雄(北海道大学)
実行委員長:堀井泰明(天使大学)

大会テーマ「医療と持続可能性」
シンポジウムテーマ「薬学と倫理」

実行委員会 蔵田伸雄、堀井泰明、今井道夫、平塚志保、泉澤真紀、藤野昭宏、尾崎恭一

大会プログラム
(10月1日現在 予稿集掲載のものから変更があります)             

(A会場:W309  B会場:W308  C会場:W409)

10月25日(土)

8:30~    受付開始

8:50~8:55  開会式(A会場)

9:00~11:50 研究発表

A会場 W309

B会場 W308

C会場 W409

9:00~9:30 A-1-1

医療は誰のものか―「当事者」不在の制度改革
森 禎徳(東邦大学)
座長:宮脇美保子(順天堂大学)

9:00~9:30 B-1-1

ケア/ケアリングと看護教育-ネル・ノディングスのケア教育論と批判
泉澤真紀(北海道文教大学)
座長:永田まなみ(熊本大学)

9:35~10:05 A-1-2

代理懐胎、配偶子・胚提供の金銭授受に関する問題
仙波由加里(桜美林大学)
座長:宮脇美保子(順天堂大学)

9:35~10:05 B-1-2

看護行為の体験と「臨床の知」
山中恵利子(救護施設みなと寮)
座長:永田まなみ(熊本大学)

10:10~10:40 A-1-3

日本における代理懐胎の法制化に関する議論の倫理的諸問題
森本誠一(大阪大学大学院)
座長:村松 聡(横浜市立大学)

10:45~11:15  B-1-3
(セッションの時間帯変更)
医療(生命)倫理学における死生観教育――終末期医療、スピリチュアル・ケアを中心に――
冲永隆子(帝京大学)
座長:黒須三恵(東京医科大学)
10:10~10:40 C-1-3

ケアの根拠としての気遣い ~時間性の観点から~
小館貴幸(立正大学 )
座長:前田義郎(産業医科大学)

 

10:45~11:15 A-1-4

妊娠中絶論の展開:「価値ある将来」の議論を中心に
江口 聡(京都女子大学)
座長:村松 聡(横浜市立大学)

10:45~11:15 B-1-4

責任倫理から予防原則の倫理学へ
山本剛史(慶應義塾大学)
座長:遠藤寿一(岩手医科大学)

10:45~11:15 C-1-4

自閉症における「死」の現象学的考察-森口奈緒美の手記を通して-
眞次浩司(福岡大学大学院)
座長:田村京子(昭和大学)

11:20~11:50  A-1-5

ALS患者とその家族の語りに対する実存論的分析―《死に臨む存在》としての先駆的覚悟性への「気づき」
前野竜太郎(聖隷クリストファー大学)
座長:田村京子(昭和大学

11:20~11:50  B-1-5

安楽死問題再考――「自己決定」と「他者決定」の狭間――
(早稲田大学・明海大学)
座長:遠藤寿一(岩手医科大学)

)

11:50~13:30 昼食・休憩

12:00~13:30 評議員会 (C会場)W409

13:40~14:10  著作権セミナー――学会誌電子化公開をめぐって――

(運営委員会主催) W103

14:20~15:10 特別講演 日本の生命医学倫理を考える (W103)

講演者:松田一郎(北海道医療大学 学長)

司会:藤野昭宏(産業医科大学)

15:20~18:00 シンポジウム テーマ「薬学と倫理」(W103)

シンポジスト

土屋貴志(大阪市立大学文学研究科准教授)

松山圭子(青森公立大学経営経済学部教授)

川村和美(スギ薬局薬事研修センター主任研究員)

原島秀吉(北海道大学薬学研究院教授)

司会:今井道夫(札幌医科大学教授) 盛永審一郎(富山大学医学薬学研究部)

18:30~20:00 懇親会 会場:エンレイソウ
10月26日(日)

8:30~                  受付開始

9:00~11:50 研究発表

A会場 W309

B会場 W308

C会場 W409

9:00~9:30  A-2-1

医療およびケアにおける道徳的衝突と「寛容」についての一考察
遠藤耕二(三原看護専門学校)
座長:佐藤 労(藤田保健衛生大学)

9:00~9:30B-2-1

「人間の尊厳」の射程
小出泰士(芝浦工業大学)
座長:板井孝壱郎(宮崎大学)

9:00~9:30 C-2-1

「医療から体育へ、1956-1968年」野口整体の史的変容と、日本伝統医療の持続可能性
田野尻哲郎(東京大学大学院)
座長:松岡悦子(奈良女子大学)

9:35~10:05 A-2-2 
フーコーの思想は障害学の理論にとって有効か
宮野晃一郎(北海道大学大学院)
座長:佐藤 労(藤田保健衛生大学)

9:35~10:05 B-2-2 

嫌悪感の進化論的な起源について
有馬 斉(立命館大学)
座長:板井孝壱郎(宮崎大学)

9:35~10:05 C-2-2

古代日本における乳母と授乳
内野 花(関西大学大学院)
座長:松岡悦子(奈良女子大学)

10:10~10:40 A-2-3

統合医療の哲学を考える ―V.フランクルを手がかりにして―
杉岡良彦(旭川医科大学)
座長:佐藤労(藤田保健衛生大学)

10:10~10:40 B-2-3

実践的推論と予防原則
屋良朝彦(長野県看護大学)
座長:板井孝壱郎(宮崎大学)

10:10~10:40 C-2-3

臨床医療倫理学と文学
服部健司(群馬大学)
座長:前田義郎(産業医科大学)

10:45~11:15 A-2-4

「正常」/「病理」の二分法は、<治療>/<エンハンスメント>の弁別を正当化するか?
村岡 潔(佛教大学)
座長:大林雅之(東洋英和女学院大学)

10:45~11:15  B-2-4
(予定されていた冲永隆子氏の発表は25日B-1-3に変更されました)

10:45~11:15 C-2-4

医療過誤と「道徳的運」(moral luck)の問題
長田蔵人(神戸大学)
座長:森下直貴(浜松医科大学)

11:20~11:50 A-2-5

ダーウィンを真面目に取れば――モラルの古くて新しい基礎図づけのためのスケッチ
坂戸道和(第一薬科大学)
座長:大林雅之(東洋英和女学院大学)

11:20~11:50 B-2-5

医療における患者の受動性の克服-「治してもらう」ことを超えて-
岩倉孝明(川崎市立看護短期大学)
座長:黒須三恵(東京医科大学)

11:20~11:50 C-2-5

功利主義的観点から見た知性のエンハンスメント
佐藤岳詩(北海道大学大学院)
座長:森下直貴(浜松医科大学)

 

11:50~12:45 昼食・休憩

12:45~13:55 総 会(W409)

14:00~16:15 研究発表

B会場 W308 C会場 W409
14:00~14:30 B-3-1

がんワクチン研究における倫理問題
福田八寿絵(大阪大学大学院)
座長:宮下浩明(香川大学)

14:00~16:00

ワークショップ「ニューロエンハンスメントの倫理問題」

座長 虫明 茂(就実大学)

提題者
田口周平(熊本大学)
植原 亮 (東京大学)
松田 純(静岡大学)
中島 孝(国立病院機構新潟病院)

指定討論者
粟屋 剛(岡山大学)
霜田 求(大阪大学)
佐倉 統(東京大学)

14:35~15:05 B-3-2

精神科診断において操作的診断基準は信頼性問題を解決したか
山崎真也(大阪府立大学大学院)
座長:宮下浩明(香川大学)

15:10~15:40 B-3-3

医学倫理学的視点からの「テレビ番組における暴力描写」
松川俊夫(山形短期大学)
座長:澤田愛子(日本赤十字北海道看護大学)

15:45~16:15 B-3-4

「生成的存在」としての個と関係性について
山本栄美子(東京大学大学院)
座長:澤田愛子(日本赤十字北海道看護大学)

16:15~ 閉会挨拶

大会前日の日程

10月24日(金) (W517)
14:00~17:00 生命倫理コロッキウム[国内学術交流委員会主催]
「生命の自然治癒力」
報告者:細見博志、丸橋裕、遠藤次郎

18:00~20:00 理事・監事会(2階 小会議室)

参加費 
会員事前申込 3000円
当日申込 4000円(会員・非会員とも)
非会員 シンポジウム・基調講演のみ参加 1000円
学生(非会員の学生) 1000円

*発表当日パワーポイントを使用予定の方へ

各会場にはプロジェクタがありますので、どの会場でもパワーポイントは使用可能です。
なお、発表でパワーポイントをご使用予定の方は事前に下記大会事務局までご連絡下さい。
各発表会場にはPCを用意いたしますので、当日はUSBフラッシュメモリをお持ちしていただければよいですが、会場によってはパワーポイント2007が使 用できません。ご自分のパソコンをお持ちいただき、それを接続していただいても結構です(接続は発表前の休み時間にお願いいたします)。
なお、Macをご使用の方は、忘れずにモニター変換コネクタをお持ち下さい(開催校では準備できません)。

 

連絡先
〒060-0810 札幌市北区北10条西7丁目 北海道大学文学研究科 蔵田研究室内
第27回日本医学哲学・倫理学会大会 事務局

E-mail ethics[at]let.hokudai.ac.jp
送付の際は上記の[at]を@に変えてお送り下さい。

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第26回大会

26回日本医学哲学・倫理学会大会

ご 案 内

会期:平成19年10月20日(土)、21日(日)

会場:鶴見大学会館(横浜市鶴見区豊岡町3-18、

最寄り駅「JR鶴見駅」「京急鶴見駅」

大会テーマ: 「医療における自己と他者」

特別講演: 「口腔がん患者の呟き」

シンポジウム: 「患者の意思決定と家族の役割

参加費:3000円(当日3500円) 学生:1000円
* 特別講演・シンポジウムのみ:1000円

 

 

                                           

 

(A会場:地下1階・メインフロア   B会場:地下1階・第3会議室  C会場:2階第2研修室)

 

10月20日(土)

8:30~    受付開始

8:50~8:55  開会式(A会場:地下1階・メインフロア)

挨拶 大会長 関根  透(鶴見大学)

学会長 松島 哲久(大阪薬科大学)

 

 

9:00~11:50 研究発表

A会場(地下1階・メインフロア)

B会場(地下1階・第3会議室)

9:00~9:30 A-1

福利の定義とコミットメントの可能性について

遠藤耕二(三原看護専門学校)

座長:前田義郎(産業医科大学)

9:00~9:30 B-1

医療提供体制の改革と診療情報提供に関する問題と課題

勝山貴美子(大阪府立大学)

座長:長島 隆(東洋大学)

9:35~10:05 A-2

全人的医療におけるQOL

半田栄一(元嘉悦大学)

座長:前田義郎(産業医科大学)

 

9:35~10:05 B-2

患者への情報提供はなぜ必要か

岩倉孝明(川崎市立看護短期大学)

座長:長島 隆(東洋大学)

10:10~10:40 A-3

国際疼痛学会の痛みの定義をどのように解釈すべきか

堀 寛史(藍野大学)

座長:岸本良彦(明治薬科大学)

10:10~10:40 B-3

フランスにおける臨床倫理の動向

奈良雅俊(慶應大学)

座長:村松 聡(横浜市立大学)

10:45~11:15 A-4

ヘルシンキ宣言再考

浜田 正(日本伝統医療科学大学院大学)

座長:岸本良彦(明治薬科大学)

10:45~11:15 B-4

生命倫理政策における合意形成モデル

額賀淑郎(東京大学大学院医学系研究科)

座長:村松 聡(横浜市立大学)

11:20~11:50 A-5

「新遺伝学」における「Geneticization(遺伝学化)」の意味に関する一考察

村岡 潔(佛教大学)

座長:佐藤 労(藤田保健衛生大学)

11:20~11:50 B-5

ケアについて -養生と自己への配慮-

朝倉輝一(東洋大学他)

座長:永田まなみ(熊本大学)

 

11:50~13:40 昼食・休憩

12:00~13:30 評議員会(3階・第2会議室)

13:40~18:15 研究発表

A会場(地下1階・メインフロア)

B会場(地下1階・第3会議室)

13:40~14:10 A-6

代理出産者の身体の有償性を考える

貞岡美伸(新見公立短期大学):

座長:冲永 隆子(帝京大学)

 
14:15~14:45 A-7

夫の死後に子供が生まれた事例・判例から死後の自由について考察

串 信考(中国新聞)

座長:冲永 隆子(帝京大学)

14:15~14:45  B-6

臍帯切断に見る日本古代の生命観

内野 花(関西大学大学院)

座長:今井道夫(札幌医科大学)

14:50~15:20 A-8

生の否定に抗して -人工妊娠中絶批判のための一試論-

後藤雄太(広島国際学院大学)

座長:土屋貴志(大阪府立大学)

14:50~15:20 B-7

万葉集からコミュニケーションを考える ~言葉に出すのが古よりの日本文化~

谷田憲俊(山口大学大学院)

座長:今井道夫(札幌医科大学)

15:25~15:55 A-9

功利主義と「パーソン論」の国内受容 -選択的妊娠中絶の問題を中心に-

江口聡(京都女子大学)

座長:土屋貴志(大阪府立大学)

15:25~15:55 B-8

終末期医療の課題 -仏教的視点からの一考察-

岩井貴生(西光寺、駒沢大学仏教経済研究所)

座長:村岡 潔(佛教大学)

16:00~16:30 A-10

着床前診断の適応に関する考察 -母子の親密圏的関係に注目して-

山本佳世子(京都大学大学院)

座長:松岡悦子(旭川医科大学)

16:00~16:30 B-9

岸本英夫とキューブラー・ロスの死生観

宮嶋俊一(大正大学)

座長:村岡 潔(佛教大学)

16:35~17:05 A-11

新しい「家族」と「生命」をめぐる一試論 -「赤ちゃんポスト」を手がかりに-

阪本恭子(ノートルダム清心女子大学)

座長:松岡悦子(旭川医科大学)

16:35~17:05 B-10

宗教と医学の対話は可能か -予防と健康の視点から-

杉岡良彦(旭川医科大学)

座長:遠藤寿一(岩手医科大学)

17:10~17:40 A-12

ハーバーマスとリベラルな優生学批判

棚橋 實(芝浦工業大学名誉教授)

座長:宮坂道夫(新潟大学)

17:10~17:40 B-11

生命倫理における宗教言説の分析 -「神を演じる」を巡って-

鶴島 暁(北海道大学文学研究科)

座長:遠藤寿一(岩手医科大学)

17:45~18:15 A-13

リベラル優生学の哲学的再検討

中澤 務(関西大学)

座長:宮坂道夫(新潟大学)

17:45~18:15 B-12

誘導多能性幹細胞による「生殖・再生医療技術と生命倫理の相克の止揚」

児玉正幸(鹿屋体育大学)

座長:江黒忠彦(帝京平成大学)

 

18:30~20:00 懇親会

会場:1階 センタープラザ

 

 

 

10月21日(日)

8:30~                  受付開始

9:00~10:05      研究発表

A会場(地下1階・メインフロア)

B会場(地下1階・第3会議室)

C会場(2階・第2研修室)

9:00~9:30 A-14

がん告知を受けた本人にとっての告知の意味についての検討

宮下浩明(香川大学)

座長:浜田 正(日本伝統医療科学大学院大学)

9:00~9:30 B-13

自由によって形成される患者と医療従事者との信頼関係

圓増 文(国士舘大学)

座長:小出泰士(芝浦工業大学)

9:00~9:30 C-1

エホバの証人の医療上の自己決定権の形成とその重み

栁澤伸光(エホバの証人の東京医療機関連絡委員会)

座長:澤田愛子(県立長崎シーボルト大学)

9:35~10:05 A-15

ケアは死の選択を凌駕するか -医師による自殺幇助に反する事例の考察

大鹿勝之(東洋大学東洋学研究所)

座長:浜田 正(日本伝統医療科学大学院大学)

9:35~10:05 B-14

組織の課題としての「信頼」について

田村京子(昭和大学)

座長:小出泰士(芝浦工業大学)

9:35~10:05 C-2

遷延性植物状態患者と「共に生きる」家族の経験

佐野深雪(静岡済生会総合病院)

座長:澤田愛子(県立長崎シーボルト大学)

 

10:15~11:45 著作権セミナー(A会場:地下1階・メインフロア)

講演者:角田政芳(東海大学法科大学院教授)

司会:五十子敬子(尚美学園大学総合政策学部教授)

 

11:45~12:45 昼食・休憩

 

12:45~13:55 総 会(A会場:地下1階・メインフロア)

 

 

14:00~14:50 特別講演(A会場:地下1階・メインフロア)

「口腔がん患者の呟き」

講演者:瀬戸晥一(鶴見大学歯学部長)

司会: 関根 透(鶴見大学歯学部教授)

 

 

15:00~17:40 シンポジウム(A会場:地下1階・メインフロア)

「患者の意思決定と家族の役割」

シンポジスト:

原  敬 (利根中央病院外科・緩和ケア診療科医長)

近藤まゆみ(北里大学病院患者支援センター がん看護専門看護師)

稲葉一人 (姫路獨協大学法科大学院教授・元大阪地方裁判所判事)

長岡成夫 (新潟大学教育人間科学部教授)

司会:阿保順子(北海道医療大学看護福祉部教授) 板井孝壱郎(宮崎大学医学部准教授)

 

17:40 閉会式

大会前日の日程

10月19日(金)

14:00~17:00 第8回生命倫理コロッキウム[国内学術交流委員会主催](鶴見大学会館 3階 第2会議室)

 

「医療をめぐるメディアとパブリック」

 

報告者:松山圭子(青森公立大学) 栗岡幹英(奈良女子大学) ジャーナリスト(未定)

 

18:00~20:00 理事・監事会(鶴見大学会館 3階 第2会議室)

 

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大会長:関根 透(鶴見大学歯学部教授)

大会事務局:鶴見大学歯学部 人文研究室内

神奈川県横浜市鶴見区鶴見2‐1-3

電話:045-580-8488

E-mail: itetsu26@tokyo-med.ac.jp

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